【VW T-Roc 新型試乗】SUV三兄弟の次男坊は、ユニークなサイズ感とバランスがウリ…島崎七生人

SUV三兄弟の次男坊『T-Roc』が登場

ユニークなサイズ感と好感の持てるデザイン

「TDI Style Design PKG」に試乗

VW T-Roc
VW T-Roc全 16 枚

SUV三兄弟の次男坊『T-Roc』が登場

車名『T-Roc』の“Roc”は英語のRock(揺り動かす)を意味するのだそう。かつて『up!』が『Lupo』の中2文字を生かしたと言われたように『Scirocco』から文字を抜き出したのかと思いきや、そういうことでもないらしい。そういえば3代目『シロッコ』のコンセプトカー時代の車名は『IROC』だった。

【画像全16枚】

日本市場へようやくお目見えした『T-Roc』は、目下の日本のSUVラインの中核をなす。『ティグアン』と『T-Cross(Tクロス)』の間のポジショニングだ。

VW T-RocVW T-Roc
VWの説明によれば『ティグアン』は4WDの設定もある性能重視のオールラウンダー、『T-Cross』は1リットルのコンパクトな実用車、そして『T-Roc』はややクーペっぽいスポーティなデザインが売り、という。

いずれも出自はMQBで、プラットフォームは共通としながら、棲み分けがなされた商品ラインアップで構成される。

ユニークなサイズ感と好感の持てるデザイン

VW T-RocVW T-Roc
フロントから眺めるとワイド感が印象的だが、『T-Roc』の3サイズは実は不思議だ。というのも上位モデルの『ティグアン』と比べると全長は260mmも短い反面、全幅は15mmしか違わず、『T-Cross』に対してはホイールベースが40mmだけ長く全高は10mm高いだけ……だから。

言葉で簡単に言えば“短いが幅広い”のが特徴で、ディメンションがどこかユニークに感じるのは、こうした数値のせいか。『ゴルフ』に対し、クーペ的位置づけの“現代版シロッコ”にも思える。

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外観ではAピラーからDピラーに沿ってアーチ状に装着されたアクセントのクロームのモール、2トーンのルーフなどが特徴。全体はシンプルで、過度にディテールに凝っていない点は好感がもてる。

室内はサイドシル(敷居)がやや高めだが、乗り込めばスペースは十分で、とくに後席は高めの座面にきっちりとした姿勢で着座したうえで頭上空間はタップリとしている。ラゲッジスペースは床板の高さが2段に調整可能で、深くすると容量がグンと増す。

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運転席まわりはここ最近のVW流で、インパネ中央高めにセットされた8.0インチディスプレイ(今や主役のメーターも当然のように液晶)やカラーのインパネトリムなどで構成される。驚くほど上質ではないが、カッチリとした仕上がりぶりはVWの例に漏れない。

「TDI Style Design PKG」に試乗

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試乗車は4グレード中でベースグレードからひとつ上の「TDI Style Design PKG」で、17インチタイヤが標準。搭載エンジンは全グレード共通の2リットルディーゼルターボ(150ps/34.7kgm)で、これに7速DSGの組み合わせ。

車重は1430kgほどだが、街中から緩やかな巡航、アクセルを踏み込むような場面まで、コチラの意図どおりにクルマが反応してくれ、ノイズ、バイブレーションも気にならないレベル。走行モード(エコ/ノーマル/スポーツ/カスタム)を切り替えれば、各々のモードごとの特性が顕著に得られる走りになる。

トップモデルの「TDI R-Line」はアダプティブサスペンション+19インチ。ほかに18インチ、16インチのグレードがあり、それらには未試乗だが、17インチの試乗車は、乗り心地、ロードホールディング、ハンドリングのバランスがとれているように感じた。高速直進安定性の高さは「さすがVW」といったところだ。

VW T-RocVW T-Roc

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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