ダイムラー、メルセデスベンツの偽造部品の写真を公開…強度など安全面で重大リスク

メルセデスベンツのホイール。左が正規品で右が偽造品。ストレステストでは右の偽造品にクラックが発生
メルセデスベンツのホイール。左が正規品で右が偽造品。ストレステストでは右の偽造品にクラックが発生全 3 枚

ダイムラー(Daimler)は7月14日、2019年にメルセデスベンツの偽造部品160万点以上が押収された、と発表した。

ダイムラーによると、偽造部品の世界貿易は拡大を続けているという。OECDの推定によれば、偽造品の貿易総額は年間5900億ドルに達し、現在も増加している。中でも、自動車産業への影響は大きい。そのため、ダイムラーは税関当局と緊密に協力し、2019年の1年間だけでも、偽造部品160万点以上が押収された。

偽造部品の多くが、ブレーキ、ホイール、フロントガラスなどの安全に関わるものだ。ダイムラーによると、偽造部品は本物とほとんど変わらないように見えるが、多くの場合、品質は低く、最低限の法的基準さえ満たしておらず、顧客の安全に重大なリスクをもたらすという。

ダイムラーは、一部の偽装部品の写真を公開した。ホイールの写真は、ブラックの正規品に対して、シルバーの偽造品はストレステストの結果、クラックが発生。ブレーキパッドの写真では、正規品と偽造品を同じ条件で比較テストした結果、制動距離に車体1台分以上の違いが出ている。

ダイムラーは、メルセデスベンツと正規ディーラーの純正部品は、顧客に安全を提供する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. アキュラの新型SUV『RSX』が初公開! SNSでは「デザイン、攻めてきたな」「逆輸入して」などホンダファンも反応
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
  5. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る