[カーオーディオ・インストレーション]メインユニット…配線について

市販メインユニット(AV一体型ナビ)の一例(ケンウッド)。
市販メインユニット(AV一体型ナビ)の一例(ケンウッド)。全 1 枚

カーオーディオユニットの取り付けにまつわるもろもろを紐解きながら、カーオーディオの奥深さに迫ろうと試みている当コーナー。前回からは、「メインユニット」の取り付けに関する事項を解説する新章に突入している。今回は配線について説明していく。

ところで純正のメインユニットは基本的に、配線はカプラーで接続されている。メインユニットにはさまざまなケーブルが繋がることとなるのだが、カプラーをカチっとはめ込んでほぼすべての配線作業が完了されているというわけだ。

対してメインユニットを交換する際には、配線作業は以下のような方法で実行される。

作業を行うにあたってはまず、愛車に対応する「カーオーディオ接続ハーネス」を用意する必要がある。なお「カーオーディオ接続ハーネス」は片側はカプラーになっていて、もう片側は各種配線が1本1本伸びそれぞれの先端には「ギボシ端子」が装着されている。なおカプラーは、車体側のカプラーへとはめ込むことになる。

一方市販メインユニットにも「ハーネス」が同梱されている。それも片側がカプラーとなっていて、反対側では配線が1本1本伸びている。そしてやはり先端には「ギボシ端子」が装着済みだ。こちらのカプラーは、ナビに接続することとなる。

その2つのハーネスのカプラーをそれぞれ所定の場所にはめ込む前に、2つのハーネスの1本1本のケーブルを、それぞれ間違わないように接続していく。それが終われば配線作業は終わったも同然だ。

で、後は各カプラーを差し込めばいいのだが、実はもう1つ重要な作業が残っている。ナビ側の「ハーネス」から伸びるアース線(マイナス電源線)の接続作業も抜かりなく行わなければならない。アース線は車体側のハーネスに接続するのではなく、メインユニットの近くの金属部分にネジで止めることとなる。これを忘れるとメインユニットが上手く作動しない。通電性の良い場所にて確実に固定されることとなる。

ちなみに、配線作業を簡略化できる「専用カーオーディオ接続ハーネス」も存在している。汎用型の「カーオーディオ接続ハーネス」は片側は1本1本ケーブルが別々になっているが、「専用カーオーディオ接続ハーネス」は、ナビ側もカプラー化されている。車両側のカプラーは汎用型と同じく車体メーカーごとで専用設計となっていて、ナビ側のカプラーもナビごとで専用設計となっている。なのでユーザーは、愛車と愛用のナビの両方に適合しているモデルを手にすれば、カプラーオンで主要な配線作業を完了できる。

今回はここまでとさせていただく。次回は、大画面ナビの取り付けに関する解説を行う予定だ。お楽しみに。

カーオーディオ・インストレーション百科 Part4「メインユニット」編 その2・“配線”について

《太田祥三》

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