再開目途が立たないくま川鉄道がバス代行を開始…JR西日本では芸備線と福塩線でも 令和2年7月豪雨

5両すべてが浸水したくま川鉄道の車両。写真は被災直後の様子。
5両すべてが浸水したくま川鉄道の車両。写真は被災直後の様子。全 3 枚

熊本県の人吉温泉駅(人吉市)と湯前駅(湯前町)を結ぶくま川鉄道は、令和2年7月豪雨による長期運休を受けて、7月20日からバスによる代行輸送を開始した。

同社は、所属車両5両全車が浸水し、相良藩願成寺(さがらはんがんじょうじ)~肥後西村間では球磨川第4橋梁をはじめ、複数箇所の橋梁流出や土砂流入などの被害が生じている。再開までには相当の日数を要するとしており、それまでの間は定期券(通勤、通学)や回数券の利用者を対象にしたバス代行が行なわれることになった。

運行は平日のみだが、土曜日については沿線高校の授業の状況を考慮して検討するとしている。運行本数は下りが朝2本・夕方4本、上りが朝3本・夕方4本で、定員に限りがあるため、通学生の乗車が優先される。現金での乗車はできない。

このほかJR西日本では、備後落合~下深川間で運行を見合わせていた芸備線が7月20日、備後落合~三次間で運行を再開。ただし、運行本数は上下各5本となっている。残る三次~下深川間ではバスによる代行輸送を開始している。吉舎(きさ)~三良坂(みらさか)間で斜面が崩落している福塩線でも、同日に府中~塩町間でバスによる代行輸送を開始している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  4. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
  5. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る