子どもやペットを車内に残したままのキー閉じこみ…短時間で死に至る可能性

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JAF(日本自動車連盟)は、昨年8月に出動した“子どもやペットを車内に残したままのキー閉じこみ”の件数を公表し、車内熱中症事故予防を呼びかけている。寝ているからという理由で車内に子どもを残すのは危険だ。

2019年8月1~31日の1か月間、JAFが出動した「キー閉じこみ」からの救援のうち、子どもやペットが車内に残されたままだったケースは全国で144件(子ども:115件、ペット:29件)あった。このうち、緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくガラスを割るなどしたケースが9件あった。

JAFが実施した検証テストによると、外気温35度の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、15分で人体にとって危険なレベルに達した。また、車を日陰に駐車していたとしても車内温度の差は約7度で、駐車場所にかかわらず外気温が高温である場合は注意が必要だという。

JAFでは、乳幼児について特に注意が必要だとする。JAFによると、乳幼児は体温調節機能が未発達で、高温下では短時間で体温が上昇し、死に至ることがある。「少しの時間だから」「寝ているから」等の理由で車内に子どもを残したまま車を離れることは、「キー閉じこみ」のトラブルとならなくても、熱中症を引き起こす事故になりかねない。高齢者も加齢にともない、体温調節機能が低下するため、同じように危険だという。

閉じこみの原因は、JAFの現場での聞き取り調査によると、「おもちゃの代わりにリモコンキーを子どもに持たせていたら、ロックボタンを押してしまった」「飼い主の戻りを待つペットが、車内の集中ロックスイッチを踏んで押してしまった」など。子どもだけでなくペットも車内に残して車を離れることはないよう、JAFでは注意を呼びかけている。

《高木啓》

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