フランスにEVタウン出現、ルノーが全住民にEV貸与…電動モビリティへの移行の社会実験

ルノー・ゾエ 新型
ルノー・ゾエ 新型全 3 枚

ルノー(Renault)は7月24日、フランスの小さな町の住民全員にEVを貸与して、電動モビリティへの移行がいかに簡単かを証明する社会実験を行うと発表した。

【画像全3枚】

この小さな町は、フランスのアリエージュ県にあるアピーだ。四季を通じて美しいアピー池で知られているが、アピーは標高が高い山間部に位置しており、住民は30人以下と少ない。

アピーの住民全員に3年間貸与されるのが、欧州Bセグメントに属するコンパクトな5ドアハッチバックEVの『ゾエ』の新型だ。新世代のEVパワートレインは、最もパワフルな仕様で、モーターが最大出力136hp、最大トルク25kgmを発生する。従来の最大出力109hp、最大トルク23kgmに対して、27hp、2kgmの強化となる。率にして、パワーは25%の向上だ。パワフルなモーターを得た新型ゾエは、0~100km/h加速10秒以内の性能を発揮する。80~120km/hの加速タイムは7.1秒で、従来比で2.2秒短縮している。

バッテリーは蓄電容量が52kWhと、従来の41kWhに対して、およそ27%大容量化した。この効果で、新型ゾエは1回の充電で、最大390kmを走行できる(WLTP計測モード)。従来の300kmに対して、1.3倍の航続延長を可能にしている。

バッテリーの充電に関しては、出力7kWの家庭用充電器で、およそ9時間25分。300km走行分のバッテリー容量なら、およそ8時間で充電できる。出力50kWの急速チャージャーを利用すれば、145km走行分のバッテリー容量を、およそ30分で充電可能だ。

なお、アピーの住民には、新型ゾエとともに家庭用充電器が貸与される。また、アピーには公共の充電ステーションもある。アピーの住民は新型ゾエを3年間利用し、その感想や経験をルノーと共有する計画だ。ルノーは、フランスで最も僻地にある町の住民が、EVのある生活様式を取り入れることができれば、EVが誰にでも受け入れられることが証明される、としている。

《森脇稔》

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