メルセデスベンツ、小型ミニバン『Tクラス』開発中…2022年前半に発売へ

ルノー日産三菱アライアンスと共同開発

ルノーカングーのメルセデスベンツ版の後継車と車台を共用

明確にメルセデスベンツと識別できるデザイン

メルセデスベンツ Tクラス のティザーイメージ
メルセデスベンツ Tクラス のティザーイメージ全 7 枚

メルセデスベンツは7月28日、新型車の『Tクラス』(Mercedes-Benz T-Class)を、2022年前半に発売すると発表した。

【画像全7枚】

Tクラスは、ファミリー層を主なターゲットに、アクティブなレジャー用途やビジネス用途にも対応するコンパクトMPVだ。『Vクラス』の下に位置するモデルに位置付けられる。Tの車名は、効率的な室内空間を備えていることを表しており、コンパクトファミリーミニバンのモデル名として最適なネーミングが選択されたという。

ルノー日産三菱アライアンスと共同開発

Tクラスは、ルノー日産三菱アライアンスと共同開発される。メルセデスベンツはすでに、小型商用車の『シタン』をラインナップ。現行シタンは2012年4月、メルセデスベンツの新型LCV(軽商用車)として誕生した。メルセデスベンツを擁するダイムラーとルノーの提携効果を生かして、ルノーのLCVの『カングー』をベースに開発されたのが、シタンとなる。

シタンとカングーとの違いは、フロントマスクだ。スリーポインテッドスターを配したグリルやヘッドランプは、シタンの専用デザインとなっており、メルセデスベンツ車の一員との主張を明確にした。

ラインナップは、カングーに準じる。ホイールベースや全長の違いによって、「コンパクト」、「ロング」、「エクストラロング」の3タイプを設定した。ボディの種類はパネルバンを基本に、商用ユースに対応した各種モデルを用意する。また、乗用ミニバンの『シタン ツアラー』もラインナップした。

シタンには、ルノー製エンジンを搭載する。OM608型直列4気筒ターボディーゼルエンジンは、最大出力が80hp、95hp、116hpの3種類を設定する。最も環境性能の高い仕様で、燃費は21.7km/リットル、CO2排出量は121g/kmを実現している。

ルノーカングーのメルセデスベンツ版の後継車と車台を共用

このシタンの後継モデルと車台を共用するのが、Tクラスだ。メルセデスベンツの次世代コンパクトバンプラットフォームをベースに開発される。シタンは商業ユースの顧客向けで、一方のTクラスは、主に個人の顧客をターゲットにしている。

メルセデスベンツによると、Tクラスはファミリー層やアクティブなライフスタイルを実践しているユーザーが、初めてメルセデスベンツの世界に足を踏み入れるためのモデルを目指しているという。これらの顧客は、魅力的でありながら、実用的な小型車を求めているという。

明確にメルセデスベンツと識別できるデザイン

Tクラスには、ひと目ではっきりとメルセデスベンツファミリーの一員として識別できるデザインを採用する。ブランドの典型的な特長を備えており、とくにデザイン、バリュー、安全性、コネクティビティの点で、TクラスにはメルセデスベンツのDNAが導入されるという。

メルセデスベンツのデザイン哲学の「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」が、Tクラスにも採用される。ダイムラーグループのゴードン・ワグナー チーフデザインオフィサーは、「独自のデザイン哲学のセンシュアル・ピュリティにより、Tクラスは機能性とデザイン性の融合を実現している」と語る。

メルセデスベンツTクラスは、広いスペースを持ち、シェアリングサービスで乗客を輸送するなど、さまざまな用途に適している。車両の左右両側に大きく開くスライドドアを装備しており、室内に簡単かつ快適なアクセスを可能にする。パワートレインには、従来の燃焼エンジンに加えて、フルEVもラインナップされる予定だ。

《森脇稔》

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