乗ってみると明らかにクラシックMini『ミニ・リマスタード』初公開…オートモビルカウンシル2020

ミニ・リマスタード(オートモビルカウンシル2020)
ミニ・リマスタード(オートモビルカウンシル2020)全 11 枚

現在開催中のオートモビルカウンシル2020(幕張メッセ)において、『クラシックMini』を現代に蘇らせたデビッドブラウンオートモーティブ社の『ミニ・リマスタード』が日本初公開された。

イギリス、デビッドブラウンオートモーティブ社とパートナーシップを結ぶホワイトハウスのマーケティングディレクター、谷川シンイチ氏は、このクルマの成り立ちについて、「デビッド・ブラウンという英国人の創業者はクルマ好きで、世界で最も愛されたクラシックMINIを現代で乗ってもストレスのないような状態に出来ないかということで開発したもの」と紹介。

その結果、パワーウィンドウ、パワーステアリング、エアコン、灯火類はLEDとなった。また、エンジンスタートもキーではなく、スタートボタンが採用されている。谷川氏は、「BMW製の『MINI』に乗っているかのような快適性がありながら、フォルムはまさにクラシックMiniという夢のようなクルマが出来上がった」と評価する。

その作成は、クラシックMiniをベースに、「ボディシェルをはじめ、エンジン、トランスミッションも全てバラして新しいパーツで組み直している。ハーネス関係も全て引き直している」とのこと。それらを作り込む時間はおよそ1400時間はかかるという。

ボディはブリティッシュ・モーター・ヘリテージ社製のホワイトボディを架装。そうすることで、「雨が漏れたり、ボディがきしんだりなど、ボディ強度が弱いといわれていたクラシックMiniの弱点をなくすことが出来た」という。

クラシックMiniはアレックス・モールトン設計のラバーコーンサスペンションによる独特の乗り味も特徴だ。その点について谷川氏は、「サスペンションの構造そのものは当時のものを使っており、車高調整を装備も可能だ(展示車には装備)。その結果、昔ながらの乗り味を残しつつメンテナンスフリー、トラブルフリーだ」と説明した。

最後に谷川氏はミニ・Iリマスタードについて、「とても理想的なクルマだ。我々もクルマ好きなのでクラシックMiniは昔も乗っていたし、とても素晴らしいクルマだが、これの壊れないクルマがあったらなというのが理想だった。その夢を叶えたクルマがこのミニ・リマスタードだ」とし、「あくまでも今の新しいMINIはBMWであってクラシックMiniではない。このクルマも色々なものを変えているのでこんなのはクラシックMiniではないといわれるかもしれないが、このサイズ感や醸し出す雰囲気などを含めて、乗ってみると明らかにクラシックMiniだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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