マツダ MX-30に搭載される「e-SKYACTIV G」とは?…オートモビルカウンシル2020

マイルドハイブリッド版MX-30(オートモビルカウンシル2020)
マイルドハイブリッド版MX-30(オートモビルカウンシル2020)全 20 枚

『MX-30』は2019年の東京モーターショーで発表されたマツダのEV。そのマイルドハイブリッドバージョンがこの秋にも販売されるかもしれない。7月31日の発表にあわせ、幕張メッセで開催中の「オートモビルカウンシル2020」のマツダブースに実車が展示されている。

もともとはマツダ初の市販EVとして発表されたMX-30だが、日本市場にEVはまだ早いという判断なのか、国内ではEV版のMX-30より先にハイブリッド版のMX-30が市場投入されそうだ。「されそうだ」というのは公式発表では「今秋導入」としか表現されておらず、ブース担当者も「導入です」という表現しかしてくれない。販売の発表なのか、予約開始なのか、販売開始なのか、導入の意味することは複数の解釈が可能だ。

しかし、搭載されるパワーユニットは2リットルのSKYACTIV Gエンジンにマツダの24Vマイルドハイブリッドシステム(ISG)を搭載したもの(e-SKYACTIV)という。ISGは一般的なオルターネーターのようにベルトでエンジンにつながるモーターとDC/DCコンバーター、リチウムイオンバッテリーで構成される。減速時の回生エネルギーで車載バッテリーとリチウムイオンバッテリーに充電を行う。これらの電力は電装品の電力としても使われるが、リチウムイオンバッテリーは発進時や変速時のモーターアシストに利用される。

同様な組み合わせは『マツダ3』にも採用されている。マツダの工場は、同一車種でもガソリンとディーゼルと異なるパワーユニットを搭載することが普通だ。車種専用ラインを必要としない、汎用性の高い生産ラインが特徴だ(スイング生産・フレキシブル生産)。MX-30にSKYACTIVエンジンを乗せるなら、9月、10月に販売開始も不可能ではないはずだ。

とはいえ、単にSKYACTIV Gにベルト式ISGを合体させただけでなく、MX-30に向けたエンジンのチューニングと、とくにISGの制御は独自のものになる。ISGはアイドリングストップを含むエンジン始動やシフトチェンジにモーターアシストを加え、よりスムースなドライブフィールと燃費改善を実現する。

ハイブリッド版のMX-30は、EV版より5mmほど低くなる。おそらく床下のバッテリーが不要になるためだ。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る