日産、スペイン・バルセロナ工場の閉鎖を延期…2021年末に

日産のスペイン・バルセロナ工場
日産のスペイン・バルセロナ工場全 2 枚

日産自動車(Nissan)の欧州部門は8月7日、スペイン・バルセロナ工場の閉鎖時期を、当初計画の2020年末から、2021年末に1年延期すると発表した。

日産は1983年、スペイン・バルセロナ工場において、自動車の生産を開始した。現在、およそ3000人を雇用している。ここ数年の市場状況によって、バルセロナ工場の生産台数は、フル生産時の25%まで低下していた。

バルセロナ工場の閉鎖は、収益性を重視しながらコストを最適化することで、持続的な成長と安定的な収益の確保を目指す2023年度までの4か年計画の一環だ。日産はこの4か年計画において、不採算事業や余剰設備を整理し、事業の構造改革に取り組む。そのために、生産能力、グローバル商品ラインアップ、その他の経費などの最適化を図り、大幅に固定費を削減していく。

日産の最新の計画では、2021年12月をメドに、バルセロナ工場と、その近郊に位置するモンカーダとサントアンドリューの各工場を閉鎖する。この計画は、バルセロナでの日産の事業の将来の選択肢についての長期的な調査に基づいているという。なお、スペインの生産子会社の日産モトール・イベリカのアビラとカンタブリアの両工場、スペインでの日産の販売およびマーケティング事業は、影響を受けない。

日産の欧州部門は、スペイン・バルセロナ工場の閉鎖時期の1年先延ばしについて、従業員とサプライヤーにとって、生産終了の準備により多くの時間が必要で、代替の産業再編プロジェクトを模索するための時間も必要なため、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  3. ホンダ『レブル』1万2000台以上をリコール…最悪の場合、エンストして再起動できない
  4. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  5. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る