【マツダ CX-30 SKYACTIV-X 新型試乗】2リットル直4の概念を上回る力強さ…九島辰也

SKYACTIV-X はMTとの相性が良いらしい

排気量以上に頼もしく感じるエンジン出力

黒子に徹するマイルドハイブリッドシステム

マツダ CX-30 SKYACTIV-X
マツダ CX-30 SKYACTIV-X全 23 枚

SKYACTIV-X はMTとの相性が良いらしい

マツダ CX-30 SKYACTIV-Xマツダ CX-30 SKYACTIV-X
マツダ『CX-30』のSKYACTIV-Xに乗った。SKYACTIV-Xは昨年11月に『マツダ3』に、今年1月にCX-30に搭載された話題のパワーソースである。メインとなるのは2リットル直4DOHCのガソリンエンジンで、その燃焼方式に着目しディーゼルの優位性を取り入れた。

【画像全23枚】

マツダ独自開発のSPCCI(スパーク・コントロールド・コンプレッション・イグニッション)という「火花点火制御圧縮着火」技術がそれだ。簡単にいうと、ガソリンエンジンとディーゼルエンジン双方のいいところを取り入れ、燃費や排出ガスのクリーン化を実現している。

またそこに「Mハイブリッド」と名付けられたマイルドハイブリッド機構も搭載される。24Vでモーターを動かし、内燃機関をサポートするものだ。なので、リチウムイオンバッテリーやDC-DCコンバーターもこのクルマには積まれている。

マツダ CX-30 SKYACTIV-Xマツダ CX-30 SKYACTIV-X
試乗車は「CX-30 XLパッケージ」で、SKYACTIV-X 2.0を6速MTで操る車両だった。開発サイドから「SKYACTIV-XはMTと相性が良い」という話があり用意したそうだ。その辺を開発チームに問うと、「ベルト伝達方式のISGの回生機能を活用してシフトアップする際にエンジンの回転エネルギーを回収しながらスムーズに回転を合わせる」、という答えが返ってきた。要するにクラッチ操作に気を使わなくてもショックがなくシフトアップできるらしい。

排気量以上に頼もしく感じるエンジン出力

マツダ CX-30 SKYACTIV-Xマツダ CX-30 SKYACTIV-X
では、それを含め実際に走らせてみよう。走り出しからクラッチの繋ぎが楽なのは感じる。が、イマドキを鑑みればそこで苦労するとか嫌な感覚が手に残るクルマはほぼない。長年60年代のクラシックカーを愛車にしていることもあり、その辺はシビアにわかる。ただ、しばらく走っていろいろな速度域、回転域でのシフト操作をしているとなんとなく意味がわかってきた。高速道路で下のギアで引っ張ってからのシフトアップは確かにスムーズ。身体がショックを待ち構えていると、肩透かしされたかのようにスッと入った。

エンジン出力に関しては排気量以上に頼もしく感じる。スタートも、追い越し加速も、高いギアからアクセルだけの加速もプアなところはない。2000回転からローギアで引っ張ると、もりもりしたトルク感とともに気持ちよく吹け上がる。しかも4000回転からそれはさらに強くなるように感じた。2リットル直4が発揮するパワーの概念を上回る力強さだ。

黒子に徹するマイルドハイブリッドシステム

マツダ CX-30 SKYACTIV-Xマツダ CX-30 SKYACTIV-X
それじゃ、実際にモーターはどの領域でエンジンをサポートしているのか? そんな問いに対して、まずは回生で蓄えたエネルギーの使い道が広いことが説明された。「加速時のモーターアシストは当然のこと、走行時の必要電力やアイドリングストップ時間の延長にも使われる」そうだ。なので、どの領域でアシストする、またはアシストしないは最適化されるため、都度異なるらしい。言えるのは、エンジンの負荷を軽減し、燃費改善に貢献するということである。

24Vのマイルドハイブリッドということで何か個性があるのではと思ったが、そこは至ってシンプルだった。効果の範疇も言われてみれば確かにそうだ。世界の潮流と同じで目的も燃費改善と排出ガスの低減。ただ、そこにマツダらしい個性的かついい意味でマニアックな技術が投入されたというのが、SKYACTIV-X登場というニュースとなる。

マツダ CX-30 SKYACTIV-X と 九島辰也 氏マツダ CX-30 SKYACTIV-X と 九島辰也 氏

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

九島辰也|モータージャーナリスト
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。『Car EX』(世界文化社刊)副編集長、『アメリカンSUV』(エイ出版社刊)編集長などを経験しフリーランスに。その後メンズ誌『LEON』(主婦と生活社 刊)副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの“サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

《九島辰也》

九島辰也

九島辰也|モータージャーナリスト 外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの“サーフ&ターフ”。東京・自由が丘出身。

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