アウディ S3スポーツバック 新型、2.0ターボは310馬力…欧州発表

0~100km/h加速4.8秒で最高速250km/h

大型化されたシングルフレームグリル

12.3インチのアウディ・バーチャル・コックピット

アウディ S3スポーツバック 新型
アウディ S3スポーツバック 新型全 23 枚

アウディは8月11日、新型『S3スポーツバック』(Audi S3 Sportback)を欧州で発表した。

0~100km/h加速4.8秒で最高速250km/h

同車は、新型アウディ『A3スポーツバック』をベースにした高性能な「S」モデルだ。新型のパワートレインには、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンの最新版を搭載する。このエンジンには、必要に応じて吸気バルブのリフトを調整する「アウディ・バルブリフト・システム(AVS)」が採用されており、燃焼や熱管理の効率を高めた。新型の最大出力は310ps、最大トルクは40.8kgmとなり、従来型に対して、10ps、2kgm強化されている。

トランスミッションは、7速「Sトロニック」で、駆動方式は4WDの「クワトロ」だ。リアアクスルの前方にレイアウトされた油圧マルチプレートクラッチは可変式で、路面の状態や走行条件に応じてフロントアクスルとリアアクスルの間で駆動トルクを最適に配分する。このクワトロは、ESCとオプションのコントロールダンパーと密接にリンクしている。

新型の動力性能は、0~100km/h加速が4.8秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。ドライバーは、「アウディドライブセレクトシステム」を使用して、パワフルな4気筒ターボエンジンのサウンドをさらに鮮明にすることができる。アウディ S3スポーツバック 新型アウディ S3スポーツバック 新型

サスペンションには、4リンクのリアアクスルと「プログレッシブステアリング」を標準装備する。車高は15mm引き下げられた。オプションで、ダンパーコントロール付きの「Sシリーズスポーツサスペンション」が選択可能。バルブの位置に応じて、ダンパー内のフルードの流れをコントロールする。制御ユニットが信号をミリ秒単位で処理し、各ダンパーを路面の状態、走行条件、ドライバーの要求に適合させる。

新開発の電動ブレーキブースターは、強力で自然な減速を追求する。4つのブレーキディスクは、冷却機能付き。ブレーキキャリパーは黒で、オプションで赤が用意された。ホイールは18インチが標準で、19インチはオプションとなる。

大型化されたシングルフレームグリル

エクステリアは、新型A3スポーツバックをベースに、Sモデルらしいスポーツ性が強調された。フロントは、大型化されたシングルフレームグリルと、バンパーの大型エアインテークが特長だ。ドアミラーカバーは、アルミカラーで仕上げた。アウディのデザインの新しい要素として、ホイールアーチがより強調されている。

オプションで、「マトリクスLEDヘッドライト」が選択できる。デイタイムランニングライトは、15個のLEDで構成されており、そのうちの10個が2本の縦線を形成している。リアには、大型ディフューザーと4本のテールパイプが装着された。アウディ S3スポーツバック 新型アウディ S3スポーツバック 新型

12.3インチのアウディ・バーチャル・コックピット

コックピットはドライバー重視とした。空調ダクトがインストルメントカバーと一体となって、スポーティなキャラクターを際立たせている。新形状のシフトレバー、アルミまたはカーボンのインレイを採用した。10.25インチのデジタルディスプレイを標準装備する。12.3インチの「アウディ・バーチャル・コックピット」と「アウディ・バーチャル・コックピット・プラス」はオプションだ。アウディ・バーチャル・コックピット・プラスでは、3種類のビューが切り替えられる。

インストルメントパネルの中央には、10.1インチのタッチディスプレイを標準装備した。このディスプレイは、インストルメントパネル中央に一体化されており、手書き文字入力に対応する。音によるフィードバックも提供し、日常会話に対応したボイスコントロールで操作することもできる。重要な情報をフロントガラスにカラーで投影するヘッドアップディスプレイは、オプションで用意されている。

スポーツシートは新開発された。シート生地の一部は、リサイクルされたペットボトルから作られており、スタイリッシュなコントラストステッチが施され、アクセント効果を発揮している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  3. 山陽道・福山SAにガシャポン専門店、中国地方初 7月18日オープン
  4. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る