【青山尚暉のわんダフルカーライフ】犬目線でチェック!? 愛犬に優しいクルマの機能&装備 15選

愛犬に優しいクルマの機能&装備
愛犬に優しいクルマの機能&装備全 36 枚

わが家の自称自動車評論犬!? 旅するラブラドールレトリーバー&ジャックラッセルのマリアとララは、もはやドライブの達犬。しかも、クルマの機能や装備に犬目線の強いこだわりを持っている。これまでも多くの新車に”こっそり”試乗しているのだが、もし気に入らないクルマだと機嫌はななめ。が、お気に入りの装備、機能の多くを備えているクルマなら、走り出した瞬間から上機嫌。ドライブを快適、安心に楽しんでくれるというわけだ。

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今回は、そんな犬目線での、ドッグフレンドリーカーにほしい装備と機能を、マリアとララの意見をもとに、なんと20種類ピックアップしてみた。もちろん、そのすべてを備え、満たすクルマなど存在しないが、愛犬とどんなドライブを快適に楽しみたいかで、各自の優先順位をつければよいと思う。

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暑さは大敵! 対策に役立つ機能と装備

まずはこの夏に欠かせない機能、装備である。夏の愛犬連れドライブといえば、暑さが大敵。犬は1年中毛皮を着ていて、足の裏からしか発汗できず体温調節が苦手だ。そこで、車内の暑さ対策に有効なものを紹介したい。

愛犬を後席に乗せる前提なら、後席座面がフラットで居心地よく座れ横になれるのは当然として、後席エアコン吹き出し口、リヤサイドウインドウのロールサンシェードは絶対にあったほうがよい。後席部分にもエアコンの冷風がしっかり届き、ロールサンシェードによっては日差しを遮り、車内温度の上昇をやわらげてくれる効果があるからだ(犬のいやがる車外からの干渉抑制効果も)。

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後席エアコン吹き出し口についてもっと言えば、センターコンソール後端だけでなく、ボルボの上級車種のように、Bピラーにも付いていれば理想的(マリアとララ談)。独立温度調整付きならさらにいい。もちろん、『Mクラス』以上のボックス型ミニバンのように、2/3列目席天井左右にエアコン吹き出し口が付いているクルマもあるから、これもドッグフレンドリーと言える。

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とはいえ、エアコン吹き出し口がダッシュボードにしか付いていないクルマが一般的で、真夏は後席に冷風が届きにくいケースもあるだろう。それを解決したのが、軽自動車のスズキ『スペーシア』、日産『ルークス』などに採用されているリヤサーキュレーターだ。家の中でもエアコンと併用することで室内の快適度を増してくれるサーキュレーターだが、車内でも冷風を車内全体に循環させるという意味では効果的。ただし、後席頭上に取り付けられているため人間の耳に近く、ファンの騒音が気になるかもしれない。

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そうそう、最近のクルマには、燃費を抑えるため、アイドリングステトップ機能が付いていることが多いが、実は信号待ちなどでアイドリングストップするとエアコンの冷風が途切れ、送風だけになってしまうことがある。そんなシーンでドッグフレンドリーなのが、ハイブリッド、PHVなどに採用されるインバーターエアコン。もしくは、ガソリン車でもスズキの軽自動車などに採用例のある蓄冷式エアコンだ。インバーターエアコンであれば、アイドリングストップ中でも冷風が途切れず、蓄冷式エアコンでも信号待ちの時間ぐらいなら、エアコン内部に蓄えた冷風を一定時間、出し続けてくれるから、暑さに弱い犬にはうってつけである。

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真夏、自宅や出先の屋外駐車場に止めてあった車の車内温度は、環境によって50度以上になることもある。そんなクルマに乗り込めば、エアコンが効いて車内温度が安定するまで、人間だって暑さにやられてしまう。犬を乗せるのは、拷問に近い。そこで活躍してくれるのが、リモートエアコン。PHVやEVなどごく一部の車種に限られる機能だが、スマホから離れたところにあるクルマのエアコンをONにできるのだから、便利この上なし。涼しく、気持ちよく出発できるというわけだ(冬は車内を暖めておける)。

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乗り降りや荷物の収納が楽に

わが家のラブラドールレトリーバーのマリアとジャックラッセルのララは、ドライブに出かける際の身の回りの荷物がけっこう多い。いずれも小さなものだが、持ち忘れたり、置き場に困ったりすることがある。

だが、例えばVW『ゴルフ』やボルボ『XC40』、スズキの軽自動車などにある、前席シート下の引き出し式トレー(スズキの軽自動車のものは把手付きで、前席シートクッションをハネ上げて車外へ持ち出せ、丸洗いも可能)が便利。愛犬が遊んで汚したウエアなどをそのまま置いておけるし、トレー側の汚れも気にならない。おやつなどをそっと隠して置く場所としても、わが家では重宝している(VWゴルフは運転席、助手席の両側に完備)。その意味では、汚れもの置き場としてラゲッジルームの床下に樹脂の脱着式アンダーボックスが用意されているスズキ『ハスラー』のようなクルマも、愛犬、飼い主にとって便利に使えるはずである。

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犬の乗降に関しては、低床、後席に乗せるとしたら、両側スライドドアが便利かつ、乗り降りが快適になる。両側スライドドアはミニバンだけでなく、トヨタ『ルーミー』、スズキ『ソリオ』といったコンパクトカー、そしてスーパーハイト系軽自動車にも採用されているからチェックしたい。リヤドアがスイング式だと、犬が自身で乗り込む際、どうしても斜めにジャンプしなければならず、不自然な姿勢になりがち。が、スライドドアかつ低床であれば、正面に向かって自然にジャンプでき、リヤドア開口部とフロアに段差がなければ、乗り降りはより快適、安全である。

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また、パワースライドドアの中には、ハンズフリーオートスライドドアという、両手に犬と荷物、犬と傘…という両手がふさがっている状態でも、足先を車体下に出し入れするだけでパワースライドドアを開閉、ロック、アンロックできる機能もある。

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こんなのものも実はドッグフレンドリー

えっ、そんなものが犬にやさしい? という隠れドッグフレンドリー機能、装備としては、まずはアラウンドビューモニターだ。エンジン始動とともに、空から車体周辺の(合成)画像をディスプレーに表示してくれる機能だが、駐車時はもちろん、発進時に、車体の周りに障害物や、特に愛犬がウロウロしていないかの安全確認になりうるのだ。

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最近の多くのクルマには、燃費を向上させるエコモードが付いている。わが家では、犬を乗せている時、基本的にそのエコモード(ホンダ車はECON)で走っている。理由は、エコモードをONにすることで、自然と加速が穏やかになり、犬が苦手な加速Gを抑えられるからだ。

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パドルシフトも、実はドッグフレンドリーな機能。パドルシフトと聞いて、スポーティーな走行をするための機能と思いがちだが、高速道路などでのスピードコントロール(主に減速)にも威力を発揮し、下手(雑)にブレーキを踏むよりずっとスムーズな減速が可能。車内でどこかにつかまれない犬にとって、急ブレーキ、急減速をされると体が大きく動き、ケガをすることもあるのだが、パドルシフトによってスムーズな運転が行えれば、より快適にドライブを楽しむことができる。この機能は結果的に車酔いしやすい乗員にも有効かもしれない。

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わが家のように、ステーションワゴンで後席に人が2名乗車し、ラゲッジスペースに愛犬を乗せざるを得ないケースでは、後席4:2:4分割が威力を発揮する。というのは、中央の2部分をアームレスト代わりに倒すことで、キャビンとラゲッジスペースの間に空間ができ、エアコンの風が届きやすくなるとともに、飼い主と犬のアイコンタクトもしやすくなり、犬はラゲッジスペースに乗っていても、より快適かつ安心してドライブを楽しむことができるようになる。

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かなりマニアックな機能としては、後席が犬の指定席で、自ら乗り降りする前提なら、後席シートサイドとサイドシルの間に深い隙間がないことが望まれる。理由は、抜け毛の多い犬の乗降時に、どうしても抜け落ちる抜け毛が、掃除しにくい隙間の奥に入り込まないから。不快隙間があると、そこに抜け毛が蓄積され、車内の動物臭の原因になったりするのである。隙間がなければ、掃除がしやすく、そんな心配もなくなるというわけだ。

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これは、HV、PHV(PHEV)のみのドッグフレンドリー機能として、想像以上に便利だと、わが家の犬たちが力説する装備が、AC100V/1500Wコンセント。車内外でコーヒーメーカーなどの家電品が使え、例えば、見晴らしのいい駐車スペースにクルマを停めるだけで、そこが“どこでもドッグカフェ”になったりする。

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また、災害時には愛犬同伴OKの”マイ避難所”として活躍するとともに、車種によっては自宅への給電も可能。日本では、ペット同伴避難が原則と言いながら、実際には災害時の避難所内で愛犬といっしょに過ごすことはほぼ不可能(別の場所か屋外につなげておかなければならなかったりする)。HV、PHV(PHEV)のAC100V/1500Wコンセントは、その意味でも大いに頼りになる機能、装備と断言できる。以上が、わが家の自称自動車評論犬!? マリアとララが強くお勧めする、クルマのドッグフレンドリー機能、装備の一例である。

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最後に走行面でのドッグフレンドリー機能の極めつけが、4WD。悪路にも強い、全天候型のSUV、クロスオーバーモデルの4WDであれば、季節、天候も路面を問わず、愛犬とドライブに出かけることができる。犬の寿命は10年から15年。その短い犬生の間に、いかに多くの楽しい思い出を作ってあげられるかが、飼い主の使命だとすれば、天候、路面に左右されにくい、どんな場面でも自信をもって運転できる、オールラウンダーのクルマがドッグフレンドリーカーとして理想的ではないか。

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青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージングデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、ラジオ番組の出演、イベントも手がけ、愛犬との安心快適な自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動、自動車用ペットアクセサリーの企画・開発も行っている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《青山尚暉》

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