トヨタ ランドクルーザー、米2021年型に「ヘリテイジ」…9月から生産へ

ランドクルーザーの60年以上に渡る歴史に敬意

伝統のオフロード性能

日本仕様にはない5.7リットルV8搭載

トヨタ・ランドクルーザー・ヘリテイジ・エディション(米国仕様)
トヨタ・ランドクルーザー・ヘリテイジ・エディション(米国仕様)全 10 枚

トヨタ自動車の米国部門は、米国向けの『ランドクルーザー』(Toyota Land Cruiser)の2021年モデルに、「ヘリテイジエディション」を設定し、9月から生産すると発表した。

ランドクルーザーの60年以上に渡る歴史に敬意

初代ランドクルーザーは、1954年6月に誕生した。1953年8月、トヨタはトヨタ『ジープ』(BJ型)の量産を開始する。しかし、「ジープ」という呼称がウイリス社の商標権に抵触することから、トヨタはトヨタ・ジープを、トヨタ・ランドクルーザーに改称したのだ。

ランドクルーザーの2021年モデルに設定されるヘリテイジエディションは、ランドクルーザーの60年以上に渡る歴史に敬意を表し、最新のランドクルーザー(200シリーズ)をベースに開発した特別モデルになる。

2021年モデルのヘリテイジエディションでは、ブラックアクセントのグリルと、ブロンズカラーのBBS製18インチの鍛造アルミホイールを装着する。このアルミホイールには、「TOYOTA」の文字入りセンターキャップが採用された。後部ピラーには、ビンテージスタイルのランドクルーザーエンブレムが装着され、長く完成された歴史を控えめに表現している。

2021年モデルでは、ボディカラーの選択肢が増えた。ミッドナイトブラックメタリックとブリザードパールに加えて、クラシックシルバーメタリックとマグネティックグレーメタリックが用意される。

2021年モデルのヘリテイジエディションは、インテリアに3列シートが選択できるようになった。ベンチレーション機能付きのフロントシート、パワーチルト&テレスコピックとメモリー付きのヒーター付きステアリングホイール、パワームーンルーフ、28個のエアベントを備えた4ゾーンオートエアコン、スマートキーレスエントリー、プッシュボタンスタートなどが装備されている。

9インチのタッチスクリーンインフォテインメントシステムは、ナビゲーション、14スピーカーのプレミアムJBLオーディオ、分割画面機能、高度な音声認識、SiriのEyes Freeモード、SiriusXM衛星ラジオ、Bluetooth接続、音楽ストリーミング、Qi規格対応のワイヤレス充電機能を備えている。

伝統のオフロード性能

オフロード機能は、高強度のボディオンフレーム構造とフロントがダブルウィッシュボーン、リアが4リンクのサスペンションで追求された。「キネティックダイナミックサスペンションシステム(KDSS)」は、スタビライザーバーを油圧で調整して、オンロードの滑らかさとオフロードの力強さを両立させる。

オフロード向けに、ダウンヒルアシストコントロール、ヒルスタートアシスト、クロールコントロール、オフロードターンアシストなど、数多くの高度なアシストテクノロジーを導入した。ドライバーは、「マルチテレインセレクトシステム」を使用して、スリップコントロールを路面や走行条件に合わせることができる。

スキッドプレートは、フロントサスペンション、ラジエーター、燃料タンク、トランスファーケースを保護する装備だ。マルチテレインモニターは、狭いオフロードでほぼ360度の視界を提供してくれるという。

日本仕様にはない5.7リットルV8搭載

2021年モデルには、日本仕様にはない5.7リットルV型8気筒ガソリンエンジンを継続搭載する。この5.7リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力381hp、最大トルク55.5kgmを発生する。トランスミッションは、8速ATを組み合わせている。駆動方式はフルタイム4WDで、電動ロックセンターデファレンシャル付きのトルセンLSDが装備されている。

最新の先進運転支援システム(ADAS)として、「トヨタセーフティセンスP」を標準装備した。プリコリジョンシステムは、ミリ波レーダーと単眼カメラセンサーを使用して歩行者や車両を検出し、必要に応じて自動的にブレーキをかける。ふらつき警告システム付きレーン逸脱警報、ダイナミックレーダークルーズコントロール、自動ハイビームも採用した。ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラートも標準装備されている。

《森脇稔》

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