スバルと群馬大学、次世代自動車技術研究講座を設置

群馬大学 平塚浩士学長(左)とスバル 藤貫哲郎執行役員
群馬大学 平塚浩士学長(左)とスバル 藤貫哲郎執行役員全 1 枚

群馬大学とSUBARU(スバル)は、群馬大学大学院理工学府内に共同研究講座「次世代自動車技術研究講座」を設置した。

スバルは、「安心と愉しさ」を追求したクルマづくりをさらに確かなものとするために「2030年に死亡交通事故ゼロ」の実現を目標に掲げて、研究開発を推進している。今回設置した次世代自動車技術研究講座は2030年を通過点と捉え、さらにその先の時代に求められる自動車技術創出のためのイノベーション拠点にすることを、群馬大学とスルバが協働して目指す。

本講座では、「もっと笑顔でもっと安心な、愉しい生活を人々にもたらすクルマ」を追求し、クルマの新たな価値を創出する研究開発を行う。また、本講座を核として、スタートアップ企業や地域企業等の参画、他研究機関との連携も進め、学生・研究者・社会人の人材育成や社会貢献も含めた、群馬大学-スバル型の独自の産学連携プラットフォームを構築。そして、これまで個々に進めていた共同研究を統括し、群馬大学が持つ理工系、医学系、保健学系、情報系の知のリソーセスを結集し、スバルの研究課題を解決するための取り組みを、群馬大学-SUBARU間で戦略的、包括的、組織的に進めるフレームワークも本講座が担う。

活動期間は、2020年から2023年の3年間を「第1期、活動基盤整備フェーズ」と位置付け、3つの領域の取り組みからスタートする。

安全領域では、死亡交通事故ゼロから、さらには究極の交通事故ゼロを目指す。人とクルマのインタラクション、クルマと周辺交通環境のありたい姿を追求し、様々なセンシング機能と人工知能を搭載する次世代高度運転支援車両や自動走行機能搭載車両等への適用研究と社会実装を通して、もっと「ぶつからない安全なクルマ」を実現していく。

感性領域では、クルマに対して人が感じる「安心」と「愉しさ」を、医学・人体科学に係わるアプローチからひも解き、設計可能な工学に結びつけていく。乗員や交通参加者の脳が判断するメカニズムを、視覚、三半規管が持つ聴覚や平衡感覚、振動や圧力等を感じる人体感覚器に着目して解明し、これをクルマが持つ人間拡張感覚の増幅や最適化、車両制御技術への応用研究を進めて、次世代技術として確立していく。

設計プロセス改革領域では、開発初期段階から仮想空間でクルマのすべての機能・性能・品質について設計-評価と造りこみを効率的に行うためのプロセスや手法を開発する中で、メカニズムの解明が必要な現象や、解析や評価、予測手法等の開発を要するテーマを選出し、研究を行う。

《纐纈敏也@DAYS》

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