熊本市交通局は9月1日、熊本市電に女性専用車両を9月14日から試験導入すると発表した。
「市電車内における迷惑行為(痴漢・盗撮等)の防止を図り、安心して利用いただける環境を提供するため」としており、12月28日までの平日7時頃~9時頃に運行される便に設定する。女性専用車は、JRや大手私鉄、地下鉄で全国的に普及しているものの、路面電車では極めて珍しい。
9700形や0800形といった2両編成の低床車のうち、進行方向後部の車両が女性専用車に充てられ、女性以外では小学生以下や介護者を含む障害者も利用できる。
ただし、あくまで任意での利用となるため、男性客が乗車しても注意することはないが、協力の呼びかけを行なうとしている。
女性専用車両にはこのようなステッカーを貼付するなどして、周知を図るとしている。女性専用車両の設定本数は、A系統上り(健軍町→熊本駅前・田崎橋)2本、B系統上り(健軍町→上熊本)2本、A系統下り(熊本駅前・田崎橋→健軍町)3本、B系統下り(上熊本→健軍町)1本。
熊本市交通局では、試験導入中に実施するアンケート結果や、利用者からの意見、導入の課題などを総合的に勘案した上で、本格導入を検討するとしている。