マップル、業務用カーナビSDKを刷新 新地図データや一般道直前案内APIを導入

広域地図における探索道路の比較:新データ
広域地図における探索道路の比較:新データ全 5 枚

昭文社ホールディングスは、子会社のマップルが企画・開発する2020年版カーナビSDKパッケージ「業務用カーナビ Ver.5.0」に地図データとしてインクリメントPのデータを採用、新機能「一般道直前案内 API」を追加し、9月7日よりリリースした。

インクリメントPの地図データは、多数のカーナビメーカーに採用される信頼と実績を持つデータ。今回、カーナビでの利用に特化したネットワークデータの採用、レベル適正化など、長年培ってきた同社のノウハウを取り込むことで、良い機能、サービスの提供を継続すべく「業務用カーナビVer.5.0」より採用することを決定した。

広域ネットワークデータの採用は、単純な道路規格以外にも、実情として使用されている道路をどの縮尺での探索に用いるか各データ提供元のノウハウが詰まっている。新データではこれらの情報を含めた広域ネットワークデータの適正化により、より効率的なルート探索を実現。広域地図にて、従来は表示・探索に利用されていなかった道路が、新データでは利用されるようになった。

また、道路データにて、二条路のデータが以前のバージョンより増加。これにより、道路脇の目標物、目的地への誘導案内が適正に行われるようになる。従来は一条路として表示されていた通りが、二条路として表示されるようになるなど、より見やすく、わかりやすくなる。この他にも案内表示イラストの刷新、収録市街地図の増加、検索コンテンツの追加など、カーナビでの利用を考慮した機能改善を実施している。

新たに追加した「一般道直前案内 API」は、低速走行時の案内タイミングを3段階で設定できる機能を実装。より走行状況に合わせた直前案内が可能となる。従来、カーナビの音声案内は通常走行(約40~50km/h程度)を想定して案内タイミングを決定していた。しかし、配送業者や収集業者等、短距離で連続するエリアを低速で走行することが想定される状況にて、従来の案内タイミングでは目標とする地点までに複数の分岐がある距離で直前案内を行ってしまい、タイミングのズレが生じるという課題があった。新APIでは速度に応じ設定することで、適切な距離で直前案内を行うことが可能となる。

《纐纈敏也@DAYS》

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