カワサキ、電動三輪ビークルを2022年度市販へ 社内公募第1号案件

電動三輪ビークル noslisu(ノスリス)
電動三輪ビークル noslisu(ノスリス)全 1 枚

カワサキモータースジャパンは9月10日、川崎重工が社内公募制度「ビジネスアイディアチャレンジ」で第1号案件に選定した電動三輪ビークル『noslisu(ノスリス)』について、現在のビジネスモデルの仮説構築・検証フェーズからマーケティングなど具現化判断に移行し、事業化を目指すと発表した。

ビジネスアイディアチャンジは、オープンイノベーション活動のさらなる加速や、社内に眠っている事業アイデアの発掘・活用を目的として2020年4月に開始。市場環境・顧客ニーズの急速な変化に対応するため、既存の製品・事業にとらわれないアイデアを広く募り、応募者自身や川崎重工の強みを活用するとともに、必要に応じてスタートアップや大手企業など他社との連携も図ることで多様な製品・事業を生み出すことが狙いだ。

今回選定された電動三輪ビークル「noslisu」は、社会のより多くの人々が安全・快適・気軽に移動できるモビリティを提供し、その豊かな生活に貢献したいという思いから開発が始まった。ペダル操作なしで走行可能なEV仕様(要普通自動車免許)と電動アシスト自転車仕様の2タイプからニーズに応じて選択可能。三輪ならではの安定性とモーターサイクル事業で培った小型モビリティ開発技術を生かした高い操縦性を実現する独自のリーニング機構の採用により、転倒リスクの低いスムーズで安定した走行を実現する。空車/乗車いずれの状態でも自立するため駐車時に車体を立てる操作が不要。フロントの2車輪間の低い位置に大容量荷物搭載スペースを確保し、荷物を積んでも低重心で安全に走行できる。

本プロジェクトでは、一般以外にも物流・公共交通機関など法人向けにも展開するほか、単なる製品販売にとどまらず、シェアリングサービスやフィンテックの活用なども視野に入れ、広く社会への普及を図る。今後、2020年度下期から試乗会などのプロモーション活動、市場調査などユーザーとの対話を通じてユーザーベネフィットを訴求し、2022年度からの販売を目指す。
カワサキモータースジャパンは5月12日、川崎重工業が昨年9月に社内公募制度「ビジネスアイディアチャレンジ」の第1号案件として選定した電動3輪ビークル『ノスリス』をクラウドファンディングサイトで販……

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  2. スバル初の小型クロスオーバーEV『アンチャーテッド』正式発表、2026年発売へ
  3. 大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]
  4. 車内すっきり! ワンタッチでCarPlayがワイヤレスに、「OTTOCAST MINI」発売
  5. エブリイ&ハイゼットオーナー必見! 最新便利アイテムをレビュー[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る