VW ゴルフ 新型にクロスオーバー派生「オールトラック」…欧州発表

4WDの「4MOTION」を標準搭載

最新のデジタルコックピット

部分自動運転が210km/hを上限に可能

フォルクスワーゲン・ゴルフ・オールトラック 新型
フォルクスワーゲン・ゴルフ・オールトラック 新型全 13 枚
フォルクスワーゲンは9月9日、新型『ゴルフ・オールトラック』(Volkswagen Golf Alltrack)を欧州で発表した。新型『ゴルフ・ヴァリアント』をベースにしたクロスオーバー車だ。

◆4WDの「4MOTION」を標準搭載

ゴルフ・オールトラックは、新型が2世代目モデルだ。新型も従来型と同じく、ゴルフ・ヴァリアントをベースに車高を引き上げ、専用前後バンパーやサイドスカート、フェンダーアーチなどを採用した。インテリアには、専用のシート地などが導入される。

また、新型ゴルフ・オールトラックは、4WDの「4MOTION」を標準で搭載した。これにより、新型は真のオールラウンダーになるという。フルタイム4WDのおかげで、キャンピングカーなど、最大2000kgの牽引能力を備えている。

メカニズム面は、新型ゴルフ・ヴァリアントに準じる。最新のデジタルコックピットに加えて、「トラベルアシスト」や新しいLEDマトリクスヘッドライトの「IQ.LIGHT」などが、オプションで選択できる。

◆最新のデジタルコックピット

インテリアには、最新のデジタルコックピットとして、「Digital Cockpit Pro」が採用された。すべてのディスプレイと操作系を、広範囲にデジタル化した。これにより、各機能を直感的に操作できるようにしている。新開発のインストルメントパネルとオンラインインフォテインメントシステムは、タッチボタンとタッチスライダーを備えた横長のディスプレイに組み込まれる。

デジタルコックピットには、インストルメントクラスター、8.25インチのタッチスクリーンを備えたコンポジションオンラインインフォテインメントシステム、マルチファンクションステアリングホイールが含まれている。これらが一体となって、すべてのディスプレイとコントロールをデジタル化した。

タッチスライダーを使用すると、空調の温度とオーディオの音量を、素早くコントロールできる。また、インフォテインメントシステムの下の小型のデジタルパネルに触れれば、空調、先進運転支援システム(ADAS)、運転モード、駐車アシスタントを操作できる。

もうひとつの小型のデジタルパネルを、ステアリングホイールの左側にレイアウトした。ここでは、ライト類やフロントガラスとリアウィンドウの曇り止めの操作が行える。

また、オンラインサービスの「We Connect」や「We Connect Plus」、オートエアコンの「エアケアクリマトロニック」、Bluetooth通話インターフェースも装備されている。

◆部分自動運転が210km/hを上限に可能

最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。自動運転への道を切り拓くフォルクスワーゲンの運転支援システムの新しい傘下ブランド、「IQ.DRIVE」(アイキュー・ドライブ)を導入した。

そのひとつが、トラベルアシストだ。コンパクトクラスでは、世界初採用となるという。ステアリングやアクセル、ブレーキを操作することなく、高速道路などにおいて、0~210km/hというあらゆる速度域での部分自動運転を可能にしている。

トラベルアシストは、マルチファンクションステアリングホイールのボタンに触れて、システムを起動する。法律や安全上、ドライバーは常にこのシステムの作動を監視する。そのため、トラベルアシストでは、ドライバーがステアリングホイールを握っているか否かを、静電容量式タッチセンサー式の「キャパシティブステアリング」(ハンドル保持検知機能)によって確認する。

このほか、レーンアシスト、レーン逸脱警告システム、自動ブレーキと歩行者モニター機能付き「フロントアシスト」、電子ディファレンシャルロック「XDS」、「Car2X」交通ハザード警告、キーレススタートなどが装備されている。

《森脇稔》

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