キャデラック『CT4』に2021年型…BMW 3シリーズ 対抗モデル、今秋米国発売へ

12インチの新開発デジタルコックピット採用

部分的な自動運転を可能にする「スーパークルーズ」が進化

2.0ターボは最大出力237hp

新世代のデジタル車両プラットフォーム

キャデラックCT4
キャデラックCT4全 16 枚
キャデラックは9月10日、『CT4』(Cadillac CT4)の2021年モデルを米国で発表した。今秋、米国市場で発売される予定だ。

CT4は、従来の『ATS』の後継モデルに位置付けられる小型スポーツセダンだ。キャデラックはCT4を投入することにより、BMW『3シリーズ』やメルセデスベンツ『Cクラス』、アウディ『A4』、レクサス『IS』などの競合車に対抗している。

◆12インチの新開発デジタルコックピット採用

2021年モデルでは、ドライバー正面に高精細の12インチの新開発デジタルコックピットが採用された。エンジン回転数や速度、水温、油温、電圧、外気温、燃費などの情報を、わかりやすく表示する。

2021年モデルのインフォテインメントシステムには、ワイヤレスのApple 「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」を採用する。最新のSiriusXMは、多くのライブチャンネルやオンデマンドプログラミングの選択肢を提供する。センターコンソールにある回転式のインフォテインメント操作スイッチは、ジョグ機能を追加して、インフォテインメント画面の操作性を引き上げている。

◆部分的な自動運転を可能にする「スーパークルーズ」が進化

2021年モデルには、部分的な自動運転を可能にする「スーパークルーズ」をオプションで設定した。カメラやレーダーセンサーの「LiDAR」、高精度GPSと地図データ、最新のドライバーアテンションシステムとネットワークを使用して、米国とカナダのおよそ32万kmを超える高速道路で、ハンズフリー走行を可能にする。ドライバーアテンションシステムは、ドライバーが交通状況に注意を払う必要がある場合、警告を発する。

2021年モデルでは、「レーンチェンジオンデマンド」機能を備えた「エンハンストスーパークルーズ」が、2021年初頭から「プレミアムラグジュアリー」グレードにオプション設定される。これにより、ハンズフリーのドライバーアシスタンスシステムの実用性を、さらに高めているという。

この他、2021年モデルには、安全テクノロジーとして、「バックルtoドライブ」機能を標準装備した。運転席のシートベルトが装着されていない場合、シフトレバーをPレンジから動かせないようにする。20歳以下の若い世代が、安全な運転習慣を身に付けるのに役立つシステムも含まれている。

2021年モデルのラグジュアリーグレードには、前面衝突警報、前方歩行者ブレーキ、自動ブレーキ、特許取得済みの「ハプティックセーフティアラートシート」が標準装備された。これにより、CT4全車に、これらの先進運転支援システム(ADAS)が標準化されている。

◆2.0ターボは最大出力237hp

2021年モデルのパワートレインには、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。このエンジンンには、独自の3ステップスライディングカムシャフトを採用した。アクティブフューエルマネジメントと自動停止&自動始動機能も備えている。最大出力は237hp/5000rpm、最大トルクは35.7kgm/1500~4000rpmを引き出す。トランスミッションは8速ATを組み合わせている。

プレミアムラグジュアリーには、直噴2.7リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は310hp、最大トルクは48.4kgmを発生する。1500rpmでピークトルクに達し、4000 rpmまで維持される。トランスミッションは10速ATを組み合わせている。

◆新世代のデジタル車両プラットフォーム

CT4には、新世代のデジタル車両プラットフォームを採用した。新世代のデジタル車両プラットフォームは、GMの今後の新型車、EV、アクティブセーフティ、インフォテインンメント&コネクティビティ機能、そして自動運転を含めた先進運転支援システム(ADAS)に必要なものとして開発された。

GMによると、電動パワートレインや先進運転支援システム、アクティブセーフティシステムなどの機能をすべて連携させて作動させるには、より多くの電気帯域幅とコネクティビティが重要になるという。

新世代のデジタル車両プラットフォームでは、1時間あたり最大4.5テラバイトのデータ処理能力を持つ電子システムに電力を供給する。これは、GMの現在の電気アーキテクチャに対して、5倍の性能向上に相当する。

また、この新世代のデジタル車両プラットフォームは、スマートフォンのように無線によるソフトウェア更新が可能だ。システムは車両のモデルライフを通して、機能をアップグレードし続けることができる。

《森脇稔》

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