アウディの電動SUVクーペ、e-tronスポーツバック に503馬力の「S」…今秋欧州発売へ

1回の充電の航続は最大370km

特許を持つエアロダイナミクスの新技術

デジタルドアミラーの「バーチャルミラー」

アウディ e-tron S スポーツバック
アウディ e-tron S スポーツバック全 31 枚

アウディは9月10日、『e-tron Sスポーツバック』(Audi e-tron S Sportback)を今秋、欧州市場で発売すると発表した。ドイツ本国でのベース価格は、9万3628ユーロ(約1177万円)だ。

【写真】アウディ e-tron S スポーツバックなど(全31枚)

アウディはすでに、ブランド初の市販EVの『e-tron』をベースにしたクーペモデル、『e-tronスポーツバック』を欧州で発表している。同車のEVパワートレインを高性能化したモデルが、e-tron Sスポーツバックだ。アウディはエンジン搭載車に、高性能な「Sモデル」を設定しており、EV のe-tronシリーズにも、このSモデルが拡大展開された。

1回の充電の航続は最大370km

e-tron Sスポーツバックでは、モーターをフロントに1個追加し、リアの2モーターと合わせて、合計で3モーターとしているのが特長だ。フロントアクスルに追加されたモーターは、最大出力169hp、ブースト時には最大出力204hpを発生する。リアアクスルに積まれる2個のモーターも強化されており、最大出力266hp、ブースト時には最大出力359hpを獲得する。

この結果、3つのモーターを合わせたシステム全体で、最大出力435hp、最大トルク82.4kgmを引き出す。ブースト時には最大で8秒間、最大出力が503hp、最大トルクが99.2kgmへ引き上げられる。アウディ e-tron S スポーツバックアウディ e-tron S スポーツバック

通常の走行モードでは、リアモーターのみが作動する。より多くのパワーを必要とする場合、ドライバーがほとんど気付かないうちにフロントモーターが始動する。また、路面のグリップが低下した場合にも、フロントモーターが作動する。また、加速中に後輪が、ブラックアイスバーンなどの低い摩擦の路面に遭遇した場合、2つのモーター間でモーメントを正確かつ迅速に配分する。

パワフルなEVパワートレインの効果で、e-tron Sスポーツバックは、0~100km/h加速を4.5秒で駆け抜け、最高速は210km/hでリミッターが作動する。アウディによると、インテリジェントな駆動制御は、車両の安全性やダイナミックなハンドリング性能を新たなレベルに引き上げるという。電動「クワトロ」に加えて、リアアクスルには可変トルク配分を備えた電動トルクベクタリングが採用された。また、バッテリーの蓄電容量は95kWh。1回の充電の航続は、最大370km(WLTPサイクル)とした。

特許を持つエアロダイナミクスの新技術

エクステリアは、5本VスポークのSデザインの20インチアルミホイールが標準だ。最大22インチサイズのアルミホイールも選択できる。シングルフレームグリルは、グレーで塗装された。専用のLEDヘッドライトやデイタイムランニングライトを装備する。

Sモデルらしく、バンパーはスポーティな専用デザインで、リアにはディフューザーインサートが採用される。ホイールアーチエクステンションにより、23mmワイド化された。アウディ e-tron S スポーツバックアウディ e-tron S スポーツバック

e-tron S スポーツバックには、エアロダイナミクスの新技術が採用された。フロントのサイドエアインレットの「エアカーテン」は、ホイールと車両の側面への空気の流れを最適化する。エアフロー機能を備えたフロントホイールアーチトリムは、新しいアウディの特許技術になるという。

このエアフロー機能を備えたフロントホイールアーチトリムによって、車両の側面の空気の流れが最適化され、流量損失が減少する。 20インチホイールのデザインや、タイヤのトレッドとサイドウォールのパターンも、それに応じて改良されている。

ホイールアーチトリムを通る空気の流れは、優れたエアロダイナミクスとスポーティな外観を両立させる効果を発揮する。アウディはこの特許技術を、初めて量産車に搭載した。e-tron S スポーツバックの抗力係数は、0.26を実現しているという。アウディ e-tron S スポーツバックアウディ e-tron S スポーツバック

デジタルドアミラーの「バーチャルミラー」

デジタルドアミラーの「バーチャルミラー」も、空力抵抗をさらに低減する。アウディによると、バーチャルミラーはWLTPサイクルで航続を約3km延ばす効果を発揮するという。小型カメラが捉えた映像は、ダッシュボード左右のOLEDディスプレイに表示される。高速道路、方向転換、駐車のそれぞれの場合で、視野は最適に調整される。

車両の床下では、スポイラー機能を備えたアンダーパネルが、空気を効率よく流す。床下には、高電圧バッテリー用のアルミ製カバープレートが装着された。ボルト止め部分には、ゴルフボールのディンプルに似たボウル型のくぼみが付く。アウディによると、完全に平らな表面よりも、空気の流れを向上させるという。標準のアダプティブエアサスペンションも、空力抵抗をさらに改善する。高速走行では、車高が最大で26mm低くなる。

アクティブグリルシャッターは、48~160km/hの速度域で閉じられる。この時、空気はボンネットフードの上を流れる。空調システムやドライブコンポーネントがより多くの冷却空気を必要とする場合、ルーバーは段階的に開く、としている。日本導入されたアウディe-tronスポーツバック(9月17日)日本導入されたアウディe-tronスポーツバック(9月17日)

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 次期トヨタ『GRスープラ』はハンマーヘッド顔に!? 450ps級ハイブリッドで2027年登場の可能性
  2. ホンダ23車種、ガソリンが漏れるおそれ…6月掲載のリコール記事まとめ
  3. トヨタ『ライズ』次期型はRAV4デザインか⁉…6月のスクープ記事ベスト5
  4. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  5. 【日産 リーフ B7 新型試乗】初代リーフのトラウマを、最新モデルで晴らす…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ETASとエレクトロビット、ADAS向け統合ソフトウェア基盤を発表…人とくるまのテクノロジー展 2026
  2. ボッシュがなぜ「しろくまくん」を買収したのか? “熱とAI”が変える、SDV時代の勝算
  3. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
  4. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  5. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
ランキングをもっと見る