スズキの新型ワゴン『スウェイス』、トヨタ カローラ ベースのOEM…欧州発表

フロントグリルやバンパーが専用デザイン

1.8リットルのハイブリッドのみ

ハイブリッドに3種類の走行モード

スズキ・スウェイス
スズキ・スウェイス全 11 枚

スズキの欧州部門は9月15日、新型ワゴンの『スウェイス』(Suzuki Swace)を発表した。トヨタ『カローラ・ツーリングスポーツ』(欧州向け『カローラ・ツーリング』)のOEMとなる。

スズキとトヨタは2017年2月、業務提携に向けた覚書を締結した。両車の業務提携の内容のひとつが、トヨタの電動化技術や電動車のスズキへの供給と、スズキの強みである小型車や小型パワートレインのトヨタへの供給だ。

両社の業務提携の具体的成果として、欧州市場でトヨタはカローラ・ツーリングスポーツをスズキにOEM供給し、スズキはスウェイスの車名で、欧州市場で販売する。なお、今回のOEM供給は、トヨタが『RAV4 PHV』をスズキにOEM供給し、スズキは『アクロス』の車名で、欧州市場で販売することに続くものだ。

フロントグリルやバンパーが専用デザイン

スウェイスのエクステリアは、ベース車両から一部変更された。フロントは、グリルに配されていたトヨタエンブレムをなくし、その上方のボンネット先端に、スズキのエンブレムを装着する。

フロントバンパーも専用デザインとした。バンパーグリルは3分割として、カローラ・ツーリングスポーツとの違いを強調している。

大容量の596リットルのラゲッジコンパートメントは、さまざまな荷物やレクリエーションアイテムを積むのに充分なスペースを持つ。カーペット敷きのフロア板は、高さ調整が可能だ。また、汚れたアイテムを積む時には、フロア板を裏返して、表面が樹脂側に積載できる。レバーを使用して後席を折りたためば、完全にフラットなスペースに拡大する。ワンタッチで格納できる取り外し式トノーカバーを採用した。トランクルームには、自動ライトとDC12Vアクセサリーソケットが装備されている

1.8リットルのハイブリッドのみ

カローラ・ツーリングスポーツのパワートレインには、1.8リットルと2.0リットルの2種類のハイブリッドが設定されるのが特長だ。

一方、スワイスのハイブリッドは、1.8リットルのみとなる。1.8リットルのハイブリッドは、1.8リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力72hp/5200rpm、最大トルク14.5kgm/3600rpm)に、モーター(最大出力72hp、最大トルク16.6kgm)を組み合わせたものだ。トランスミッションはCVTで、0~100km/h加速11.1秒、最高速180km/hの性能を発揮する。

1.8リットルエンジンは、摩擦低減対策、より大容量のEGR(排気ガス再循環)システム、熱管理の最適化などの改良を実施した。出力や静粛性に影響を与えることなく、トヨタの「GA-C」プラットフォームに適合するように小型軽量化された。また、バッテリー(二次電池)は、蓄電容量3.6kWhのリチウムイオンとし、燃費のさらなる向上を目指している。欧州市場で重視されるCO2排出量は、78g/km(NEDC:新欧州サイクル)に抑えられた。

ハイブリッドに3種類の走行モード

スウェイスには、「NORMAL」、「ECO」、「SPORT」の3つの走行モードが用意される。NORMALモードは、乗り心地、走行安定性、燃費の最適なバランスを提供し、通常の運転に適したモードだ。

ECOモードは、環境に優しい方法で加速し、より緩やかなスロットルレスポンスとしているのが特長だ。エアコンの使用を最小限に抑え、燃費を向上させる。このモードは、ストップ&ゴーの多い都市走行に適している。

SPORTモードは、ハイブリッドシステムを制御して、素早く強力な加速を可能にする。ワインディングロードなどで、俊敏なレスポンスが必要な場合に適しているという。
スズキは1月28日、新型ワゴンの『スウェイス』(Suzuki Swace)を欧州市場で発売した。トヨタ『カローラ・ツーリングスポーツ』(欧州……

《森脇稔》

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