GM、電動化を加速…次世代EVパワートレインを自社開発・生産へ

GMの次世代EVパワートレイン「アルティウム・ドライブ」
GMの次世代EVパワートレイン「アルティウム・ドライブ」全 2 枚

GMは9月16日、次世代EVパワートレインの主要部品を、自社で設計・開発・生産すると発表した。全車に電動モデルを設定するという電動化戦略を加速するものとなる。

GMは、次世代EVパワートレインを、「アルティウム・ドライブ」と呼ぶ。中でも、「アルティウム・バッテリー」は、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができる方式を採用している。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができるという。

GMは、アルティウム・バッテリーの蓄電容量が50~200kWhで、航続はフル充電で最大644km以上、0~96km/h加速は3秒以内を想定している。自社開発による電気モーターは、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、全輪駆動(AWD)、パフォーマンスAWDに幅広く対応している。

アルティウム・バッテリーで駆動するEVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計されている。ほとんどの車両が、400ボルトのバッテリーパックで最大出力200kWの急速充電機能を持ち、ピックアップトラック向けプラットフォームでは、800ボルトのバッテリーパックで350kWの急速充電機能を備えている。

GMは、このアルティウム・バッテリーを含めた次世代EVパワートレイン、アルティウム・ドライブの主要部品を、自社で設計・開発・生産する。GMは、次世代EVとともにアルティウム・ドライブを開発し、自社の専門知識を活用して効率を向上させ、ドライブユニットとモーターを将来の車両に組み込むことにより、車両の設計と生産コストを削減する、としている。

《森脇稔》

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