ドローンがハイブリットなら事業もハイブリッド、コンクリート会社が飛ばす…Japan Drone 2020

Japan Drone 2020
Japan Drone 2020全 8 枚

會澤高圧コンクリートは、文字通りコンクリート専門の企業だ。この会社がドローン事業を始めたのは、構造物の点検および補修を機械化するためだ。ドローンそのものはMIT発のベンチャー企業とともに行っているガソリンとバッテリーのハイブリッドタイプの機体。(Japan Drone 2020、9月28~29日、幕張メッセ)

【画像全8枚】

点検だけならDJIなどの業務用ドローンでも対応可能だが、同社が考えたものは補修も行えるドローンだ。ちなみに、會澤高圧コンクリートは、バクテリアを使って自己補修するコンクリートを発明した会社である。建築用のコンクリート3Dプリンタも手がける、会社のロゴに似合わない尖った会社だ。

事業を思いついたとき、ペイロード10kg、飛行時間が1時間というのが最低限の要件とした。国内のメーカーやベンチャーを探したが、MITとの接点がありTOP FLIGHTという会社を紹介してもらい、共同開発を行っている。

彼らが考えたのはエンジンとバッテリーを搭載するハイブリッドタイプのドローンだ。産業用を想定し、カメラやノズルなどアタッチメントがつけやすいようにボディ本体は四角柱になっている。ハイブリッドは、いわゆるシリーズ型に分類される。エンジンはもっぱら発電のために搭載している。発電電力をバッテリーに貯めながら4つの電気モーターを回す。

展示機体には、LiDAR、カメラ、距離センサーが搭載されていたが、これに追加カメラやコンクリートの補修材、ポンプ、ノズルなどが装着される予定だ。担当者によれば、最終的にはバッテリー駆動で作れないかと開発を続けている。

事業化にあたっては、インフラ点検・補修だけでなく、防災用途も考えている。防災用途では、本業のコンクリートを生かし、ドローンのハンガーを兼ねた防災倉庫が可能だ。耐震・耐火の倉庫にドローンも格納できるようにし、ドローンポートも設置する。

よく自動車がEVになるとさまざまな業界が参入してくると言われているが、ドローン業界は、すでにそうなっているのかもsれいない。ハードウェア(機体)メーカーだけでなく、宅配や業務の機械化・自動化などのサービスを含めて事業化を目指すところが少なからず存在し、市場を活性化させている。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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