ポルシェ パナメーラ 改良新型、新PHVは560馬力…北京モーターショー2020で発表

2.9リットルV6ツインターボ+モーターの新PHVシステム

4種類の走行モード

スポーツ性を重視した「スポーツ・プラスモード」

ポルシェ・パナメーラ 4S E-ハイブリッド・スポーツツーリスモ 改良新型(北京モーターショー2020のバーチャルツアー)
ポルシェ・パナメーラ 4S E-ハイブリッド・スポーツツーリスモ 改良新型(北京モーターショー2020のバーチャルツアー)全 18 枚

ポルシェは9月26日、中国で開幕した北京モーターショー2020において、改良新型『パナメーラ』(Porsche Panamera)のPHV、「パナメーラ 4S E-ハイブリッド」の実車をワールドプレミアした。北京モーターショーのポルシェブースを、バーチャル体験することも可能だ。

写真:ポルシェ・パナメーラ 改良新型のPHV

2.9リットルV6ツインターボ+モーターの新PHVシステム

パナメーラ 4S E-ハイブリッドには、新開発のPHVパワートレインを搭載する。2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力440psを発生する。8速デュアルクラッチトランスミッションの「PDK」に組み込まれたモーターは、最大出力136psを獲得する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、560psのパワーと76.5kgmのトルクを引き出す。

二次電池には、セルの最適化により、蓄電容量を従来型の14.1 kWhから17.9kWhに大容量化したバッテリーを積む。EVモードの航続は、従来型に対して最大で30%伸びて、54km(WLTP計測)、64km (NEDC計測)に到達する。「スポーツクロノパッケージ」が標準装備されており、0~100km/h加速3.7秒、最高速298km/hのパフォーマンスを実現している。

4種類の走行モード

「Eパワー」、「ハイブリッドオート」、「スポーツ」、「スポーツ・プラス」の4種類の走行モードは、従来と同じく、スポーツクロノパッケージのモードスイッチを使って選択する。さらに、「ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム(PCM)」を使って作動させる「Eホールド」と「Eチャージ」の2つのモードも利用できる。

改良新型では、電気駆動でのドライビング体験をいっそう高めるため、走行中に高電圧バッテリーを充電するモードが最適化された。改良新型では、システムを始動させると標準でEパワーモードになる。従来と同じく、電気モーターと内燃エンジンの相互作用については、アクセルペダルの操作によって、理想的な出力バランスが決定されるという。

メータパネルディスプレイの左側でアクセス可能なハイブリッドアシスタントでは、現在使用されている駆動トルクと利用可能な最大駆動トルクとの関係が、リアルタイムで表示される。アクセルペダルを約50%の角度まで踏み込むと、電気モーターが生み出せる最大駆動トルクに到達する。Eパワーモードでは、ペダル角度が約60%を超えた場合にのみ、内燃エンジンが作動する。アクセルペダルが角度50~60%のペダルストロークについては、フリーな状態であるのを知覚できるようになっているため、電気走行を最適にコントロールすることができる。高電圧バッテリーがEパワーモード用の最低充電レベルを下回ると、システムは自動でハイブリッドオートモードに切り替わる。

ハイブリッドオートモードは、市街地と郊外の走行で最大限の作動効率を発揮する。電気モーターと内燃エンジンを可能な限り最高のバランスで組み合わせられるよう、走行プロフィール、充電状態、地形、速度、ナビゲーションの目的地などの情報に基づき、最適な作動プログラムが常に導き出される。完全な電気走行は、総合効率の観点から、それが最適な選択肢であるような状況で使用される。

また、ハイブリッドオートモードは、ドライバーの習慣に合わせて最適に調整される。ルートガイダンスが作動すると、市街地走行時を中心に、電気駆動が比較的頻繁に使用される。内燃エンジンが作動している道路区間では、高電圧バッテリーが比較的良く充電される。

Eホールドモードでは、従来通り高電圧バッテリーの充電状態が同じレベルに維持される。バッテリーの充電レベルを一定に保っておけば、そのエネルギーを後で、電気走行やブーストに使用することができる。Eチャージモードでは、現在の走行に必要な水準を上回るほどの出力を内燃エンジンで生み出させ、走行中にバッテリーを充電する。これは「ロードポイントシフト」と呼ばれるもので、電気による航続をあらかじめ拡大させておくという選択肢をドライバーにもたらす。

スポーツ性を重視した「スポーツ・プラスモード」

Eチャージモードでは、新しいバッテリー充電プログラムが使用される。バッテリーの目標充電レベルは、従来の100%から80%に引き下げられた。これは、スマートフォンのバッテリーと同様、充電レベルが約80%を超えると、バッテリーの充電速度が大幅に遅くなり、効率が悪くなるためだ。また、これによって、回生パワーをいつでもフル活用できるようになるという。

改良新型のバッテリーは、充電容量がコンスタントに7.2kWになるよう定義することで、再現可能な方法でスピーディに充電される。全体として、Eチャージモードは従来以上に効率性が高まり、さらなるダイレクト感を体験できるようになったという。

パフォーマンス重視のスポーツモードとスポーツ・プラスモードでは、内燃エンジンが常時作動する。スポーツモードは、郊外の道や高速道路での高速走行に適したモードであり、スポーティな車両特性となる。このモードでは、パワートレインとシャシーがスポーツモード用の設定に切り替わる。バッテリーは必要最低限のレベルまで充電され、スポーティな走りを実現できるだけの充分なブーストが得られるようにする。

スポーツ・プラスモードは、最大限のスポーツ性を発揮することに焦点が合わせられている。駆動システムとシャシーがハイパフォーマンス仕様に調整される。スポーツ・プラスモードがスポーツモードと異なるのは、バッテリーができるだけ早く80%まで充電されるという点だ。充電容量が12kWという高いレベルに維持されるので、最大のブーストを発揮できるレベルにいっそう早く到達できる。また、目標充電レベルが低くなることから、回生パワーを最大限に利用することが可能、としている。

《森脇稔》

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