マクラーレンの次世代ハイブリッドスーパーカー、プロトタイプの写真…2021年前半に発売へ

新開発のカーボンファイバー構造を初めて採用

V型6気筒ガソリンエンジンを基本にしたハイブリッド

開発テストプログラムは最終段階に

マクラーレンの次世代ハイブリッドスーパーカーのプロトタイプ
マクラーレンの次世代ハイブリッドスーパーカーのプロトタイプ全 4 枚

マクラーレンオートモーティブ(McLaren Automotive)は10月6日、次世代のハイブリッドスーパーカーのプロトタイプの写真を公開した。2021年前半に発売される予定だ。

新開発のカーボンファイバー構造を初めて採用

新型スーパーカーは、「マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)」と名付けられた新開発のカーボンファイバー構造をベースとする最初のマクラーレン車になる。高性能ハイブリッドパワートレインと最新世代のドライバーテクノロジー向けに最適化されたこのアーキテクチャーは、マクラーレンの軽量シャシーテクノロジーを新たなレベルへと引き上げるという。

マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャーの設計、開発、製造はすべて、イギリスのシェフィールドに5000万ポンドを投じて建設した最先端のマクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センター(MCTC)で行われている。マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャーは、次世代電動スーパーカーのベースとなるフレキシブルで軽量な最新アークテクチャーだ。

マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャーは、今後数年間に渡って登場する予定の次世代のマクラーレンハイブリッドスーパーカーの中核技術のひとつになる。このフレキシブルな新アーキテクチャーは、世界初の革新的な工法と技術を駆使し、車両全体の重量を削減しつつ、安全性をさらに向上させている。

V型6気筒ガソリンエンジンを基本にしたハイブリッド

新開発のV型6気筒ガソリンエンジンを基本にした高性能ハイブリッドパワートレインは、高いレベルのパフォーマンスと強烈なドライバーエクスペリエンスと、ミドルレンジのEVに匹敵するドライブ機能を併せ持つ。EVモードでは、多くの都市において、日常走行をカバーする航続を備えているという。

また、新型ハイブリッドスーパーカーは、軽量複合素材やカーボンファイバー生産のノウハウに、最先端のバッテリー技術と高性能ハイブリッドパワートレインシステムの経験を組み合わせることにより、従来にないレベルのパフォーマンスを可能にしている。

マクラーレンによると、軽量化と電動化は車両の効率性をはじめ、フォーマンスの向上を成し遂げる上で、密接に関連しており、マクラーレンは新アーキテクチャーによって、100%電動のスーパーカーに移行することが可能になるという。

開発テストプログラムは最終段階に

新開発のハイブリッドスーパーカーは、マクラーレンのラインナップにおいて、『GT』と『720S』の間に位置する。新型スーパーカーの導入により、スーパーカーカテゴリーにおけるマクラーレンのプレゼンスがさらに強化されるという。2015年に『570S』の発売とともに始まった現行のスポーツシリーズは、レーシングカーのGT4にインスパイアされた限定モデルの『620R』の2020年内の生産終了をもって、幕を閉じることになる。

現在、新型ハイブリッドスーパーカーは、公道での走行を含めて、開発テストプログラムの最終段階に入っている。マクラーレンオートモーティブはスポーツシリーズの生産終了後、新型スーパーカーを2021年前半に発売することにより、新しい電動化の時代を迎える、としている。

《森脇稔》

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