最近のクルマは 整備・修理 が難しい! 高性能になってショップ選びが重要に---テュフ認証

高性能な最近のクルマは「整備・修理」が難しい! 自動車プロショップ選びが重要…テュフ認証
高性能な最近のクルマは「整備・修理」が難しい! 自動車プロショップ選びが重要…テュフ認証全 8 枚
新型車(ASV/先進安全自動車)のテレビCMなどで、渋滞時にハンドルから手を離して運転できる「ハンズ・オフ機能」や、走行中に車や歩行者などとの衝突回避、被害軽減を支援する「自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」の紹介映像を目にしたことがある人は多いだろう。

高性能で、交通事故の減少につながる自然環境に優しいクルマを購入する人が増えるのは自然な流れだが、カーオーナーとして、見落としてはいけないことがある。

それは、購入後の「整備・修理」についてだ。ASVには、フロントガラスにカメラが付いていたり、バンパーにセンサーが組み込まれていることで高度な先進運転支援システムが動作するのだが、それゆえに整備や修理が難しく、カーオーナーのコスト(整備・修理費)はおのずと高くなってしまう。

ASVには、フロントガラスにカメラ、バンパーにセンサーが組み込まれている

また当然ながら、整備や修理を行う自動車プロショップ(鈑金塗装工場など)は、これまでとまったく違う新しい専門知識と技術を身につけ、高性能かつ高額な設備を導入しなければならなくなった。そういった理由で、日本各地にあるすべての自動車プロショップが、ASVの整備や修理をしっかり対応できるとは限らない状況になってしまっているのだ。


◆「テュフ認証」とは?

そこで、ASVの整備や修理をしっかり行える自動車プロショップを選ぶときのポイントのひとつとして『テュフ認証』を紹介したい。

ドイツを拠点とし、日本をはじめ世界各国でグローバル展開を続けている「テュフ ラインランド(TUV)」という第三者検査機関がある。テュフは、145年の歴史をもち、人びとの暮らしのあらゆる面で、品質・安全・環境・テクノロジーに至るまでを公平・公正に審査する機関として、自動車修理に必要な設備や技術力、修理工場で働く社員の環境や法令遵守などについて厳しい基準を設け、監査を行っている。



ASVの普及で、整備や修理が難しくなっているからこそ、鈑金塗装などを行う自動車プロショップは、自社の品質レベルを「目に見える」かたちでわかりやすくカーオーナーに伝えるために、テュフが設ける監査基準をクリアして、「ゴールド」や「プラチナ」といった高い水準の認証を取得する動きが、近年、増加している。




◆徳島県で、トヨタカローラの鈑金塗装工場が「テュフ認証」取得

2020年10月8日、トヨタディーラー・カローラの鈑金塗装工場として全国で初めて、カローラ徳島の「CTトラスト」が、テュフ認証の最高位である「プラチナ」認証を取得した。

CTトラストの竹内浩人代表取締役は「車体の構造や部材が多様化し、高度な電子制御技術が欠かせない昨今において、我々はトヨタカローラ徳島グループの一員として安心・安全で高品質なサービス提供が使命と捉えております。100%水性塗料を使用した労働環境の整備をはじめ、高難度の電子制御装置等のエイミング作業にも対応した最新鋭の設備を整えることができました。今後もお客様のご期待に応えられるサービスの提供をお約束します」とコメントしている。

右から、CTトラストの竹内浩人代表取締役、テュフ ラインランド ジャパン テュフ栗田隆司氏

トヨタディーラー・カローラの鈑金塗装工場として全国で初めて、カローラ徳島の「CTトラスト」が、テュフ認証の最高位「プラチナ」認証


◆日産ディーラーの鈑金塗装工場も「テュフ認証」取得

さらに同日、日産ディーラーの鈑金塗装工場として全国で初めて、徳島県内にある「阿波日産車体」が、テュフ認証の最高位である「プラチナ」認証を取得した。

阿波日産車体の天眞雅人取締役は「変化を求められ、進化も問われる昨今、弊社は日産ディーラー内製工場として創業36年の歴史があり、この度、時流に追従するため、スタッフ主導によるテュフ ラインランドのプラチナ認証取得を目指しました。環境に配慮した水性塗料、未来を見据えた最新設備の導入、さらにプロセスに重きを置いた結果、スタッフの成長により、足並み揃った人財も得ることが出来ました。新たにサービスブランド『AWA CRART』を立ち上げ、国産、輸入車問わず、お客様から安心して任せて頂けるよう、一層努力してまいりたいと思います」とコメントしている。

右から、阿波日産車体の天眞雅人取締役、テュフ ラインランド ジャパン テュフ栗田隆司氏

日産ディーラーの鈑金塗装工場として全国で初めて、徳島県内にある「阿波日産車体」が、テュフ認証の最高位「プラチナ」認証を取得


コロナ禍を機に「クルマの価値」が見直され、新車・中古車の購入を検討している人もいるだろう。新型車でも旧車でも、大切な愛車を手に入れたら、そこからが始まりだ。愛車の整備や修理を安心して依頼できる自動車プロショップの見極めが難しいからこそ、ひとつの「目印」として、テュフ認証を覚えておいて損はない。予期せぬ故障や不慮のトラブルに見舞われた時、損害保険会社が指定する自動車修理工場にそのまま預けたり、整備・修理費を安く抑えることばかり考える人もいると思うが、カーオーナーの責任として、本当に信頼できる質の高い自動車プロショップを探すことが大事なのではないだろうか。

高性能な最近のクルマは「整備・修理」が難しい! 自動車プロショップ選びが重要…テュフ認証

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 宮崎「シーガイア」にサーキットがオープン! セグウェイの「電動ゴーカート」を日本初導入
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る