[プロショップお薦め“本格”システム]パワーアンプ内蔵DSPを核にする場合 中編

モレル・イレイト チタニウム 602
モレル・イレイト チタニウム 602全 2 枚
カーオーディオ中級者に向けて、“本格”をキーワードとする手応えあるシステムの構築法を提案している当特集。その第5回目となる当回では、前回に引き続き、「パワーアンプ内蔵DSP」を核とするシステムプランを紹介していく。

なお、今回取材に協力してくれたのは、広島県福山市の“アミューズ”と千葉県千葉市の“サウンドクオリティー”、この2店舗だ。さて、どのようなプランが提案されたのかというと…。

◆“本格”を追求するのなら、音の良いパワーアンプ内蔵DSPを選びたい。となると…。

最初は、広島県福山市の人気ショップ、“アミューズ”の岡本さんに訊いた話を紹介する。

「“本格”的なシステム作りを目指すのでしたら、パワーアンプ内蔵DSPはヘリックスの『P-SIX DSP MKll』(税抜価格:18万円)をお薦めしたいですね。お薦めする理由はズバリ、音が良いからです。パワーアンプ内蔵DSPの中では当機の音質性能はトップクラスだと思います。内蔵されているパワーアンプも優秀ですし。

なお当機は、8chをコントロールでき6chパワーアンプを内蔵しています。仕様的にも過不足ありません。フロント3ウェイ+サブウーファーというシステムも組めますし(サブウーファーは外部パワーアンプで駆動)、フロント2ウェイとリアスピーカーを鳴らしても良いと思います。

なお、ご予算的なハードルをもう少し下げたいと思われる方には、マッチの『PP-86DSP』(税抜価格:12万円)がお薦めです。音的には『P-SIX DSP MKll』に分がありますが、当機の場合はコントロール可能なch数が“9”と多く、内蔵パワーアンプのch数も“8”ありますので、使い勝手はむしろ高いです。特に、純正システムのスピーカーレイアウトが複雑なクルマには、こちらの方が向いています」

◆スピーカーには、モレルの『イレイト チタニウム 602』がお薦め!

「これらに組み合わせるスピーカーのお薦めも、2モデル挙げてみたいと思います。まず、“本格”であることにこだわりたいと思われる方には、モレルの『イレイト チタニウム 602』(税抜価格:24万円)を推薦したいですね。『P-SIX DSP MKll』と組み合わせれば、相当に手応えあるサウンドを楽しめます。

ちなみに当機以上に高級なスピーカーもたくさんありますが、このクラスでも十分にハイグレードです。申し分のない実力が備わっています。

なお当機の場合は、将来的なステップアップもしやすいです。ツイーターだけを最上位機である『スプリーモ ピッコロll』に変えたり3ウェイ化したり。つまり伸びシロがあるんです。長く楽しめるスピーカーだと思います。

そしてお薦めしたいもう1機種は、フォーカルの『ES 165 KX2』(税抜価格:11万円)です。こちらならぐっとご予算を抑えられます。しかし当機も、ハイエンド機に迫る性能を有しています。コストパフォーマンスは相当に高く、手にして後悔されることはないはずです。存分に“本格”サウンドを楽しめます。

ご来店いただけましたら、これら以外にもさまざまなプランをご提案できると思います。お近くでしたらぜひお気軽にお越しください」

◆お薦めするパワーアンプ内蔵DSPは『PLUG&PLAY 1080』! その理由とは…。

続いては、千葉県千葉市の実力店、“サウンドクオリティー”の越野さんに訊いた話を紹介する。

「お薦めしたいパワーアンプ内蔵DSPは、プラグ アンド プレイの『PLUG&PLAY 1080』(税抜価格:10万円)です。当機はコントロールできるch数が“10”で内蔵するパワーアンプのch数は“8”ありますので、さまざまなシステムに対応できます。純正スピーカーの数が多い欧州車にも使いやすいですし。

なお、プラグ アンド プレイにはもう1機種、さらにリーズナブルなパワーアンプ内蔵DSPがラインナップしていてそちらもお薦めなのですが、“本格”的なシステムを組みたいと考えられるのであれば、やはり『PLUG&PLAY 1080』の方を推したいですね。当機の方が音質性能的にも優秀ですし、デジタル入力端子も備わっていて拡張性も高いです。

そして当機なら、フロント3ウェイもコントロールできます。実を言うと、お薦めしたい最大のポイントはここです。通常3ウェイはハードルが高いのですが、当機を用いれば比較的にリーズナブルに3ウェイにも挑戦できます」

◆3ウェイという“本格”に挑戦するのもアリ!

「そしてスピーカーには、フォーカルの『PS 165 F3E』(税抜価格:9万8000円)を選ばれると良いのではないでしょうか。『PLUG&PLAY 1080』と当機で、製品代は20万円を切ります。この価格で“本格”的な3ウェイシステムを完成させられるのは魅力だと思います。

ちなみに『PS 165 F3E』は、モデルチェンジされたばかりの『フラックスEVOシリーズ』に属するモデルですが、当シリーズは新しくなってまた一層音が良くなりました。コストパフォーマンスは極めて高いです。

スピーカーではもう1機種、同じくフォーカルの『ES 165 KX2』(税抜価格:11万円)もお薦めです。フロントスピーカーは2ウェイで良いということでしたら、ちょっと背伸びをしてこちらを選ばれても良いと思います。

当機もまた、コストパフォーマンスが高いです。同価格帯のモデルの中では頭1つ抜けていると思います。ちなみに『K2パワーシリーズ』の中には16.5cmの2ウェイ機が3機種あり、当機はその中での最上位モデルです。フォーカルの看板ラインである『K2パワーシリーズ』をターゲットとされるのであれば、せっかくですから当機をお選びいただきたいですね。フォーカルならではの美麗サウンドを満喫できます。

エントリーシステムから“本格”システムまでさまざまなご提案ができると思います。ぜひお気軽にご来店ください。お待ちしています」

プロショップ直伝! 状況別、お薦め“本格”システム! Part5「パワーアンプ内蔵DSP」を核にする場合・中編

《太田祥三》

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