【三菱ふそう キャンター 新型】トラックコネクト・サイドガードアシスト搭載で小型から大型トラックまで先進装備が完了

三菱ふそうキャンター新型
三菱ふそうキャンター新型全 23 枚

三菱ふそうは19日、新型小型トラック『キャンター』を発表した。およそ10年ぶりにキャブデザインが一新、コネクテッドと安全運転支援に新しい装備が加わった。パワートレインなどに大きな変更はないが、これによって小型から大型までのラインナップの先進装備がほぼ統一されたことになる。

【画像全23枚】

新しいキャブデザインは、「FUSOブラックベルト」と呼ばれる横長で大きいヘッドマークが特徴だ。『エアロクイーン』や『ローザ』(ともにバス)で採用されたデザインで、小型トラックの主力であるキャンターにも採用された。ヘッドライトとサイドターンシグナルマーカーがLED化され、シンプルで全体的にまとまったフロントマスクとなった。LEDヘッドライトは白色の3連式でとても明るいが、オプションでハロゲンランプにすることも可能だ。

キャブデザイン以外、内外装、およびパワートレインなどに変更はないが、左側方の障害物(バイク・自転車・歩行者)を検知して警告・警報を鳴らす「アクティブサイドガードアシスト」が搭載されたため、左側フレームのキャブ後方にレーダーセンサーユニットが取り付けられている。

アクティブサイドガードアシストは、大型トラックにはすでに装備済みの機能だが、今回小型トラックのキャンターにも標準装備されることになった。左側方のレーダーが、障害物を検知して左折巻き込み事故を防止する。レーダーユニットが装着される関係で、4WD車や一部の特殊な架装車は非対応となる。

レーダーは、左後方から接近するバイクなどを検知すると、助手席Aピラーのモニターランプを黄色く点灯させる。この状態でウィンカーを左折にするとランプが赤に変わり警告音を発する。現行キャンターに採用済みの衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置などのADAS機能はそのまま踏襲される。

ドアロックやイグニッション操作を楽にする「FUSO イージーアクセスキー」も全車標準搭載となった。いわゆるキーレスエントリーシステムだが、イグニッションがボタン式ではなく、つまみをひねるスイッチになっている。ただし、物理キーを差し込む必要はないタイプだ。

大型車で対応していたもので、今回の新型キャンターにも対応した装備に「トラックコネクト」もある。トラックコネクトは、車両に搭載された通信モジュールが車両の走行データなどをクラウド上のポータルサイトに送ることで、運行管理、予防整備などに役立てるサービスだ。

ポータルサイトは事業者ごとに設定され、各トラックの運行経路、操作履歴などが一元管理できる。GPS情報と連動したジオフェンス機能もあり、指定の場所の出入り、コース外の走行なども把握できる。急ブレーキやアクセル操作などもわかるので、燃費走行のアドバイスや危険個所の特定などに活用できる。

車両の診断データもとれるので、日々の整備や部品の予防交換などのスケジュールも立てられる。走行中のトラブル(診断コード)によって、本社・カスタマーアシスタントセンター(CAC)への連絡も自動的に行われ、リモートでの故障診断、搬送車等の手配などもできる。

エンジンは3L、DOHCインタークーラーターボのディーゼルエンジン、4P10が搭載される。最大出力110Kw(150PS)/2440rpm。最大トルク430Nm(43.8kgfm)/1600~2440rpm。平台、バン、ウィングカーゴ、ダンプ、ダブルキャブ(6名乗車)、ユニックやセーフティーローダーなど、ボディサイズと荷台バリエーションも現行モデルと変わることはない。「キャンターEX」も残るので超超ロング・ワイドボディで積載量4トン以上のモデルも用意されている。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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