BMWモトラッド、ビッグボクサー搭載の『R18』に「クラシック」発表

大型フロントガラスやタンデムシートを採用

BMW史上最強の最大出力91psの2気筒水平対向エンジン

「レイン」や「ロール」など3つのライディングモード

BMWモトラッド R18 クラシック
BMWモトラッド R18 クラシック全 15 枚

BMWの二輪部門のBMWモトラッドは10月22日、BMW『R18クラシック』(BMW R 18 Classic)をデジタルワールドプレミアした。

R18クラシックは、BMWモトラッドがクルーザーセグメントに投入するために開発した『R18』の派生モデルだ。R18は、BMWの他のモーターサイクルとは異なり、技術的にもデザイン&スタイル的にも、歴史的なBMWモーターサイクルの伝統に基づいて設計が行われた。

R18のモチーフとなったのは、1936年に発表されたBMW『R5』などのモデルだ。BMWモトラッドによると、純粋かつ飾りを排したテクノロジーや心地良い鼓動を打つライディングの歓びを生み出すボクサー(水平対向)エンジンなど、モーターサイクルの本質に焦点を引き戻しているという。また、R18には、クラシックなデザインと明確で現代的なテクノロジーが組み合わされているという。

大型フロントガラスやタンデムシートを採用

BMWモトラッド R18 クラシックBMWモトラッド R18 クラシック

このR18の派生モデルのR18クラシックは、ツーリングクルーザーモデルの始まりを反映したノスタルジックさ感じさせるツーリングバイクとして開発された。R18はシンプルなスタイルだったが、R18クラシックでは、大型フロントガラス、タンデムシート、サドルバッグ、追加のLEDヘッドライト、16インチフロントタイヤを採用している。

R18クラシックは、BMW R5などのクラシックモデルに敬意を払い、細部にわたり純粋なデザインを保ちながら、過去の象徴的なスタイルを現代流にアレンジしている。ダブルループフレーム、ペアドロップ(洋梨)型タンク、露出したドライブシャフト、オプションのピンストライプ塗装など、機能的でスタイリッシュな要素が、1936年の伝説的ボクサーモデルを彷彿とさせる。

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R18のクラシックなボディワークも、本格的なクラシックモデルにふさわしい金属製だ。また、サスペンションは、両持ち式スイングアームとカンチレバーサスペンションストラットを装備しながら、R5のリジッドフレームコンセプトを取り入れたものとしている。

BMW史上最強の最大出力91psの2気筒水平対向エンジン

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R18クラシックの心臓部には、新開発の2気筒水平対向エンジン、いわゆる「ビッグボクサー」が搭載される。ビッグボクサーの外観とテクノロジーは、1923年に生産を開始して以来、70年以上にわたって刺激的なライディングエクスペリエンスを提供し続けてきた伝統的な空冷ボクサーエンジンの継承を反映しているという。

これまでにBMWの量産モーターサイクルに搭載された中で、最もパワフルな2気筒ボクサーエンジンを積む。排気量は1802ccで、最大出力91ps/4750rpm、最大トルク16.1kgm/3000rpmを獲得する。15.3kgm以上のトルクが、2000~4000rpmで引き出される特性を持つ。このエンジンは、優れた牽引力と深みのあるエンジンサウンドを発揮するという。

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R18クラシックは、BMWモトラッドの理念に従って、リラックスできるフットレストの配置、いわゆる「ミッドマウントフットペグ」を採用する。シリンダー後方のこのクラシックな位置は、BMWにとって典型的なレイアウトだ。また、車両を最適に制御するために、リラックスしつつもアクティブなライディングポジションを可能にしている。

「レイン」や「ロール」など3つのライディングモード

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R18クラシックのサスペンションの中心は、ダブルループ鋼管フレームだ。そのデザインは、長年にわたりこのタイプのフレームを採用していたBMWモーターサイクルの伝統を想い起こさせるものにしたという。また、鋼管部品と鋳造部品、鍛造部品間の溶接継手など、目につかない装備品にも、卓越した製造品質と細部にわたる丁寧なこだわりが導入された。リアのスイングアームには、BMW R5のようなデザインを採用した。リアアクスルのトランスミッションの周囲は、ボルトで固定されている。

R18クラシックのサスペンションは、意図的に電子制御調整機能を省略している。その代わりに、フロントにテレスコピックォークを、リアにストローク依存型ダンパーとスプリングプリロード調整式のセントラルサスペンションストラットを直接固定して、優れたホイールコントロールとサスペンション快適性を確保している。

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また、R5と同様に、テレスコピックフォークのチューブはフォークスリーブ内に収納される。フォークチューブの直径は49mmで、フロントのサスペンションストロークは120mm、リアは90mmとした。R18クラシックのブレーキシステムは、フロントにツインディスクブレーキを、リアにはシングルディスクブレーキを装備する。前後ともに、4ピストン固定キャリパーを組み合わせている。ワイヤースポークホイールも採用された。

R18クラシックには、「レイン」、「ロール」、「ロック」の3つのライディングモードが標準装備されている。このセグメントでは珍しい機能で、各ライダーの好みに応じて切り替えられる。また、「ASC」(オートマチック・スタビリティ・コントロール)も標準装備した。さらに、「MSR」(エンジン・ドラッグ・トルク・コントロール)を標準装備する。その他にも、取り回し性を向上させるリバースアシスト、坂道発進を容易にするヒルスタートコントロールが、オプションで選択できる。

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《森脇稔》

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