ロールスロイス ゴースト 新型、究極のラグジュアリー…英国本国で発売

車内で星が輝く「イルミネーテッド・フェイシア」

魔法の絨毯のような乗り心地を実現する最新「マジック・カーペット・ライド」

V12ツインターボは最大出力571ps

ロールスロイス・ゴースト 新型
ロールスロイス・ゴースト 新型全 18 枚

ロールスロイスモーターカーズ(以下、ロールスロイス)は10月22日、新型『ゴースト』(Rolls-Royce Ghost)を英国本国で発売した。納車は12月から開始される予定だ。

新型ゴーストは、ロールスロイスがこれまで生産したモデルの中で、最も技術的に進歩した車になっているという。初代ゴーストから受け継いだコンポーネントは、ボンネットフードのマスコット、「スピリット・オブ・エクスタシー」とアンブレラだけだ。

それ以外のすべてが、ゼロからデザイン、開発、製作された。その結果、ロールスロイス史上、最も技術的に進歩したモデルが誕生したという。「豊かな時代後」の精神に基づき、表面的な富を象徴するきらびやかなデザインを排除しながら、究極のラグジュアリーを表現している。

車内で星が輝く「イルミネーテッド・フェイシア」

強固なアルミ製のスペースフレーム構造を採用する。ボディサイズは全長5546mm、全幅1978mm、全高1571mm、ホイールベース3295mmだ。穏やかな照明がパンテオングリルを照らし、ロールスロイスのエンブレムを引き立てるデザインとした。

新型に採用された新しい装備のひとつが、「イルミネーテッド・フェイシア」だ。これは、ロールスロイスの英国グッドウッド本社のデザイナー、エンジニア、職人によって開発された最新のビスポークイノベーションになるという。

イルミネーテッド・フェイシアは、2年間、延べ1万時間以上をかけて開発された。ダッシュボードに、850を超える星とゴーストのネームプレートが輝くように設計されている。

イルミネーテッド・フェイシアは、助手席側ダッシュボードに配置されている。エンジンを始動すると、星座とゴーストの文字が表れる。この世界初のビスポーク装備は、「スターライト・ヘッドライニング」に着想を得たものだ。スターライト・ヘッドライニングは、数百ものファイバー光により、車内に満天の星空と幻想的な雰囲気を醸し出す装備となる。

スターライト・ヘッドライニングは、ルーフのコンパートメントのコントローラーで調光でき、読書灯としても使うことができる。ロールスロイスによると、スターライト・ヘッドライニングは、フロントフードのスピリット・オブ・エクスタシー、パンテオングリル、「ダブルR」モノグラムと同様、ロールスロイスを象徴するアイテムのひとつになっているという。

イルミネーテッド・フェイシアは、ゴーストの顧客からもたらされたフィードバックに対する回答だ。新型ゴーストでは、ポストゴージャスなデザインの方向性を追求するという方針に従って開発された。この方針のもとで、ロールスロイスのビスポーク部門は、イルミネーテッド・フェイシアに単なる画面技術を使用しないことを決めた。その代わりに、非常に複雑で本物の革新的ラグジュアリーを生み出すことに取り組んだという。

イルミネーテッド・フェイシアは、152個のLEDによって光る。ゴーストの文字が均等に照らされるようにするために、9万を超えるレーザーエッチングドットを備えた厚さ2mmのライトガイドが使用された。これにより、光を均一に分散するだけでなく、キラキラと光る効果を生み出し、スターライト・ヘッドライニングの繊細なきらめきと調和するという。

イルミネーテッド・フェイシアは、3層の複合素材によって可能になった。ひとつはピアノブラックの基板で、レーザーエッチングして黒色を取り除き、ゴーストの文字と星座を通して光を当てる。これに、暗い色合いのラッカーを重ねて、文字を隠す。イルミネーテッド・フェイシアは着色されたラッカー層でシールされた後、手作業で磨かれて完成する。これにより、完全に均一な厚さ0.5mmの高光沢仕上げを実現した、

魔法の絨毯のような乗り心地を実現する最新「マジック・カーペット・ライド」

世界初の「プラナー(Planar)」サスペンションシステムを搭載する。ロールスロイスならではの魔法の絨毯のような乗り心地、「マジック・カーペット・ライド」がさらに進化しているという。

サスペンションの設計を一新し、プラナーと呼ばれるサスペンションシステムを採用した。完全に平らで水平な幾何学的平面を指すプラナーという単語にちなんで命名されたこのシステムは、数年間に渡る開発とテストによって生まれたもので、まるで地上を飛んでいるかのような乗り心地を実現するという。

プラナーのシステムは、3つの技術で構成される。ひとつ目は、アッパーウィッシュボーンのダンパーユニットで、フロントサスペンションアセンブリの上部に取り付けられ、優れた乗り心地を追求する。開発には3年間を要し、ロールスロイスによると、世界初の技術になるという。

2つ目は「Flagbearer」システムで、カメラを使用して前方の路面状況を読み取り、サスペンションシステムが路面の変化にあらかじめ備える。 3つ目は「サテライトエイデッドトランスミッション」。これは、GPSデータを使用して、前方のコーナーに最適なギアをあらかじめ選択する。ロールスロイスは、プラナーシステムにより、新型ゴーストは最も要求の厳しい路面にも予測して対応できるという。

V12ツインターボは最大出力571ps

新型のパワートレインには、直噴6.75リットルV型12気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は571ps/5000rpm、最大トルクは86.7kgm/1600rpmを引き出す。トランスミッションは8速ATで、駆動方式は4WDだ。

車両重量は2530kgあるが、動力性能は0~100km/h加速が4.8秒、最高速は250km/h(リミッター作動)となる。4WDと4輪操舵によって、これまでにないバランスと安定感を追求した、としている。

《森脇稔》

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