高速道路の事故や落下物を監視カメラ映像から自動検知---NEXCO中日本が実証開始へ

交通監視カメラ映像による道路管理(イメージ)
交通監視カメラ映像による道路管理(イメージ)全 1 枚

NEXCO中日本は、高速道路上の事故や落下物などを交通監視カメラ映像から自動で検知する技術の実証を2021年1月から約1年間の予定で実施すると発表した。

高速道路のトンネル内では、天候などの影響を受けないため、トンネル内のカメラ映像から自動で事象を検知する技術を既に導入しているが、トンネル区間以外の明かり部では、天候による光の反射や影などの影響により誤って事象を検知するなど、検知精度が課題となっていた。

NEXCO中日本では、オープンイノベーションによる技術開発を進めるため、大学・企業が保有している技術の提案を募集している。今回、高速道路上の明かり部で発生する事故や落下物などを交通監視カメラ映像から自動で検知する技術を提案した企業の中から、気象条件などの影響を受けにくい検知技術を有する企業を選定し、実証を行う。

技術開発の実証を行うのは、オムロンソーシアルソリューションズ、センスタイムジャパン、日立国際電気、富士通の4社。カメラ映像から自動で事故や落下物などを検知する実証を一部の高速道路で開始し、企業別の検知精度を検証する。また、現地での実証の中で検知しない事象がある場合には、AIに教師データとして学習させ検知精度を向上。これらの結果を踏まえて自動検知技術を確立し、検知精度に必要な性能を確認するとともに、本格導入に向けた仕様書を策定する。

本技術の導入により、非常電話や道路緊急ダイヤル(#9910)などからの通報前での異常事象検知や、逆走車両や人などの侵入に対する早期検知、道路の損傷やのり面崩落などの災害発生の早期検知などが期待できる。

NEXCO中日本では、2021年1月から約1年間の予定で実証を行い、検知精度を検証。その結果などをもとに2021年度内を目途に仕様書を策定し、2022年度以降に本格導入する予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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