【TRD コペン GRスポーツ 試乗】低速域でも機能するエアロ&パフォーマンスダンパーの恩恵

コペン GRスポーツ
コペン GRスポーツ全 25 枚

TRDは『コペン GRスポーツ』にエアロパーツなどを装着したモデルを用意。今回の2020年ワークス試乗会では、ノーマル、パフォーマンスダンパーのみ装着、エアロパーツなどを装着という3段階の仕様が並べられた。

フル装備すれば自然と速度が上がってしまう

コペンGRスポーツ フロントスポイラーコペンGRスポーツ フロントスポイラー
まずはノーマルのコペンGRスポーツに乗りフィーリングをチェック。続いてパフォーマンスダンパーのみを取り付けたモデルに試乗した。パフォーマンスダンパーが取り付けられただけのモデルでも、その効果はしっかりとでていた。

まず、ステアリングの操舵力が軽くなる。これはボディの余分な動きが抑えられるからで、全体としてクルマがピシッと引き締まった印象となる。コペンというボディ剛性が確保しにくいオープンカーだけにこうした効果が顕著に表れるのだろう。

さて本命のフル装備仕様。2回目に試乗したパフォーマンスダンパーの装着はもちろん、エアロパーツとトヨタ系お得意のアルミテープが装備されている。試乗を行ったのはツインリンクもてぎのパドックや連絡路で、さほど速度を上げられるわけではない。ビックリしたのはステアリングの操舵力に変化があったこと。パフォーマンスダンパーのみを装着したときよりも重さが増している。そして、コーナーへの進入時では、よりステアリングの効きがよくなりボディノーズがスッとインを向いていくのだ。

コペン GRスポーツコペン GRスポーツ
パフォーマンスダンパーによってボディやシャシーの余分な動きが抑制されていることで、まずは土台がシャキッとした。そこにエアロパーツを装着したことでフロントの荷重を若干アップすることができ、フロントタイヤのグリップがアップしたというシナリオだが、速度が高くなくてもエアロパーツの効果がはっきりと体感できる。またこのセットではリヤの横方向から、ボディを押さえつけるような働きがあるため、より安定感が高まるということだった。

S字コーナーでは切り返しのときに安定感が増していることもあり、このセットのよさはかなり実用的だと感じた。また同じ速度で走ることを心がけていたにも関わらず、フル装備のモデルは自然と速度が上がってしまっていたことも付け加えておく。

TRD仕様のライズ、ハイラックス、GRスープラ、イッキ見せ

トヨタ ライズ TRDパーツ装着車トヨタ ライズ TRDパーツ装着車
さて今回のワークスチューン試乗会にTRDは、展示撮影用として数台のモデルを用意していたので、そちらも紹介しよう。『ライズ』はエクステリアを中心にドレスアップしたモデルで以下のパーツが装着されていた。

・フロントスポイラー
・サイドスカート
・リヤバンパースポイラー
・フロントバンパーガーニッシュ
・サイドデカール
・バックドアデカール
・ドアハンドルプロテクター
・ラゲージマット
・プッシュスタートスイッチ

トヨタ ハイラックス TRDパーツ装着車トヨタ ハイラックス TRDパーツ装着車
『ハイラックス』は助手席側に電動格納ステップを装着したモデルを展示。展示されたハイラックスはマイナーチェンジ前のモデルであったが、マイナーチェンジ後のモデルにも装着可能。シート高が高めのハイラックスの乗降性が格段にアップする。また、以下のパーツも装備されていた。

・フロントグリル
・フロントグリルカバー
・フロントアンダーカバー
・運転席側サイドステップ
・バックドアデカール
・ドアハンドルプロテクター
・ラゲージマット
・プッシュスタートスイッチ

GRスープラ GRパーツ装着車GRスープラ GRパーツ装着車
『GRスープラ』は試作品としてパフォーマンスダンパーとブレースのセット、スポーツマフラーが紹介された。また、すでに販売されているパーツとして、以下のパーツが装着されていた。

・GRフロントスポイラー
・GRサイドスカート
・GRリヤサイドスポイラー
・GRサイドドアガーニッシュ
・GRトランクスポイラー
・GR19インチ鍛造アルミホイール
・GRカーボンナンバーフレーム

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、第3世代e-POWER向けエンジンに世界初技術…コールドスプレー工法バルブシート採用
  2. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  3. あさひ、通勤向け電動アシスト自転車「OFFICEPRESS-e」モデルチェンジ…安全性と整備性を向上
  4. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  5. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る