JR九州の新観光列車『36ぷらす3』…九州全県周遊が実現へ、肥薩おれんじ鉄道乗入れ 11月19日から

10月16日から鹿児島中央駅を起点に暫定的に運行を開始した6両編成の『36ぷらす3』。南福岡車両区の787系BM15編成を改造したもので、車体は黒メタリックを基調に。787系のフォルムを残しながら、より重厚な雰囲気に仕上がっている。
10月16日から鹿児島中央駅を起点に暫定的に運行を開始した6両編成の『36ぷらす3』。南福岡車両区の787系BM15編成を改造したもので、車体は黒メタリックを基調に。787系のフォルムを残しながら、より重厚な雰囲気に仕上がっている。全 11 枚

JR九州は11月2日、新たな観光列車(D&S列車、デザイン&ストーリー列車)『36ぷらす3(さんじゅうろくぷらすさん)』の「赤の路」コースを11月19日に開始すると発表した。

『36ぷらす3』は787系特急形電車を改造したJR九州初の電車観光列車で、「世界一壮大な『わ』をつくります」をコンセプトに九州全県を周遊する計画だったが、令和2年7月豪雨の影響で肥薩おれんじ鉄道が被災したことにより、博多→鹿児島中央間で木曜日に運行される「赤の路」コースを除いて、10月16日の鹿児島中央発宮崎行き「黒の路」から暫定的に運行を開始した。

肥薩おれんじ鉄道は、最後まで運行を見合わせていた八代~佐敷間が11月1日に再開したことから、「赤の路」コースについては11月5日9時30分から発売されることになり、これで同列車のコンセプトである九州全県周遊が実現することになる。

「赤の路」コースの時刻は、博多9時52分(休日9時58分)発~熊本11時50分着・12時発~鹿児島中央16時24分着。途中、玉名駅(熊本県玉名市)で20分程度、肥薩おれんじ鉄道牛ノ浜駅(鹿児島県阿久根市)で15分程度のおもてなし時間が設けられる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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