トヨタ 豊田社長「コツコツと積み上げた成果」…通期営業利益を1兆3000億円に大幅上方修正

第2四半期決算を発表する豊田章男社長
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トヨタ自動車が11月6日にオンラインで発表した2021年3月期の第2四半期(4~9月期)連結決算は、コロナ禍の影響から販売が着実に回復、営業利益はこれまでの通期予想を上回る5199億円(前年同期比63%減)となった。通期業績予想も大幅に修正した。

第1四半期の営業利益は98%減の139億円にとどまっていたが大きく改善した。第2四半期の連結グローバル販売は34%減の308万6000台となった。主力の北米は36%減の93万台だったが、足元では回復が進み、インセンティブ(販売奨励金)も抑制できる状況になっているという。

日本は『ヤリス』などの新モデルも貢献し、19%減の92万1000台と、地域別では最も落ち込みが小さかった。中国などを含むグループの総販売は20%減の436万6000台だった。

営業損益段階での販売減少による減益影響は9700億円にのぼった。また、為替は1ドル107円で、前年同期から2円の円高になり、他通貨を含む為替変動による営業減益は1200億円だった。また、原価改善の増益効果は、販売量の減少もあって500億円とやや低調なレベルだった。売上高は26%減の11兆3752億円、純利益は45%減の6293億円だった。

通期の連結グローバル販売見通しは8月時点より30万台多い750万台(前期比16%減)に上方修正した。北米は14%減の233万台としている。こうした堅調な販売のもち直しを受け、通期の業績予想を大きく上方修正した。営業利益は8000億円多い1兆3000億円(46%減)、純利益(当期利益)は6900億円増額の1兆4200億円(30%減)に見直した。売上高は2兆円増額の26兆円(13%減)の予想。

オンラインで会見した豊田章男社長は第2四半期の業績について「当初の通期の(営業利益)予想5000億円を第2四半期でたたき出したのだから、これは一朝一夕にはできない。社長になってリーマン・ショック、東日本大震災、円高とかいろいろありながら、少しずつコツコツと(体質強化を)積み上げた成果が出たと思う」と評価した。

さらに、第2四半期の販売の回復が市場の動向を3%上回る状況になっていると指摘し、「お客様の1台が私たちの工場を、日本経済を動かす。その1台1台を積み上げるため、生産も販売も必死になって自分たちの仕事をし、それが急速な販売回復につながった」と強調した。

また、グローバルで37万人となっている従業員らで共有を図る「トヨタフィロソフィー」を定め、「私たちの使命を『幸せの量産』と定義した」と紹介した。トヨタグループの創業者である豊田佐吉氏や自動車に進出した豊田喜一郎氏がつくりたかったのは「商品を使うお客様の幸せであり、その仕事に関わるすべての人の幸せだった」(豊田社長)との視点に基づいて定めたという。

《池原照雄》

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