乗合バスの収支状況、新型コロナ影響で悪化 2019年度

10月に開業した東京BRT(10月12日、晴海BRTターミナル)
10月に開業した東京BRT(10月12日、晴海BRTターミナル)全 2 枚
国土交通省は11月17日、2019年度の乗合バス事業の収支状況を発表した。

国土交通省はバス事業者や地方公共団体などが、経営・政策判断する上での指標の一つとして活用してもらうため、毎年、乗合バス事業の収支状況を調査・公表している。対象は保有車両数30台以上の事業者235者。

全事業者を合計した収入は前年同期比1.6%の減収で、支出は同0.8%増となった。経常収支率は前年度から2.3ポイント悪化して92.8%と、4年連続で減少した。全体の経常収支率は、地方部を中心とした人口減少や、2020年2月、3月の新型コロナウイルスの影響を要因とした輸送人員減少などによって収入が減ったのに加え、原価の約6割を占める人件費の増加などによる支出増で悪化した。

民営の経常収支率は2.0ポイントダウンの93.4%、公営が2.4ポイントダウンの90.4%だった。大都市部の経常収支率は1.9ポイントダウンの99.7%、大都市部以外のその他地域が1.7ポイントダウンして83.0%と、いずれも前年度と比較して悪化している。

2019年度の輸送人員は同1.0%減の39億6700万人だった。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  2. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  3. ホンダ『フリード』がニューレトロに!? ダムドが専用ボディキットのデザインを先行公開 発売は2025年冬
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. メルセデスベンツ『Gクラス』、オープン「カブリオレ」復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る