“レビン&トレノ”で思い浮かべるのはどの世代?【懐かしのカーカタログ】

TE27 カローラレビン
TE27 カローラレビン全 14 枚

“レビン&トレノ”というとアナタはどの世代を思い浮かべるだろうか? 『86』の由来にもなったAE86? あるいはやはり初代のTE27? 今回はそんなトヨタ『カローラ・レビン』&『スプリンター・トレノ』を初代から最終型まで振り返ってみたい。

初代・TE27(1972年)

TE27 カローラレビンTE27 カローラレビン
2代目『カローラ』の時代のクーペボディに『セリカ』譲りの高性能エンジンを搭載して誕生した。“SR”などスポーティグレードの上に立つモデルで、搭載する1.6リットルDOHCにはハイオク仕様(当時は有鉛)の2T-G型(115ps)とレギュラー仕様の2T-GR型(110ps)を用意。

外観ではオーバーフェンダーを装着。東京モーターショーのパンフレットに載った写真の『カローラ・レビン』は後期型。

2代目・TE37、TE47(1974年)

TE47 スプリンタートレノTE47 スプリンタートレノ
当初は『カローラ・レビン』がハードトップボディ(TE37)、『スプリンター・トレノ』がクーペ(TE47)で登場。排ガス規制の壁に阻まれいったん生産を中止。新たにEFI+触媒で規制をクリアし、レビンもトレノと共通のクーペボディ(の顔違い)で登場。

同世代の“リフトバック”にも、『カローラ』『スプリンター』ともに、同じエンジン(2T-GEU型)搭載の“GT”が用意された。

3代目・TE71(1979年)

TE71 カローラレビンTE71 カローラレビン
80年代を目前にグッと近代化した4代目『カローラ』『スプリンター』がベース。1.6リットルDOHCの2T-GEU型(115ps/15.0kg・m)搭載車のGTはセダン、バードトップ、リフトバックにも設定があり、クーペのみレビン、トレノの呼称が与えられた。

4代目・AE86(1983年)

AE86 カローラレビンAE86 カローラレビン
『カローラ』『スプリンター』の5代目はFF化。しかしクーペとハッチバックはFR方式がキャリーオーバーされ、搭載エンジンに関わらずシリーズ全車がレビン、トレノに。エンジンは新世代の1.6リットルDOHCの4A-GEU型(130ps/15.2kg−m)に置き換わった。最後のFR。

ツートーンのボディ色、淡黄色ハロゲンランプ、鏡面着色ドアミラー、ブロンズガラスなどが当時の流行をしのばせる。

5代目・AE92(1987年)

AE92 スプリンタートレノAE92 スプリンタートレノ
6代目『カローラ』『スプリンター』の誕生を機に、シリーズ全車がFF化。2ドアノッチバッククーペボディとして残ったレビン、トレノもFF化した。

トップグレードになる“GT-Z”には、スーパーチャージャー付きの4A-GZE型(145ps/19.0kg-m=ネット)を搭載、後期には165psにクラス最強のパワーに。またGT-APEXには電子制御サスペンションが標準。

6代目・AE100(1991年)

AE101 スプリンタートレノ(後期)AE101 スプリンタートレノ(後期)
後期型AE101のカタログでは、スペックで見るとGT-Zに搭載のスーパーチャージャー(4A-GZE型=170ps/21.0kgーm)がトップだったが、GT APEXに搭載され“LASREαーII 4A TWINCAM 20”と呼ばれた4A-GE型(160ps/16.5kg-m)は5バルブ、VVTなどを採用。マニア心をくすぐる仕様だった。

GT-Zにはスーパーストラットサスペンション、ビスカスカップリングLSD、4輪ABS(横Gセンサー付き)、モモ社製ステアリングホイール&シフトノブなども標準。

7代目・AE111(1995年)

AE111 カローラレビンAE111 カローラレビン
『カローラ・レビン』『スプリンター・トレノ』ともに最終モデルとなったのがこの世代。カタログには「最大ー70kgにおよぶ軽量化(※旧型GT APEXと損型BZ-Gとの比較)」とあり、5バルブの4A-GE型(165ps/16.5kgーm)搭載車には、2ウェイエキゾーストコントロールシステムも採用している。

メーカーオプションでレカロシートを設定。面白いのは、リヤスポイラーは全車でオプション扱いだったが、カタログ中の写真はすべて装着状態だったこと。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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