ホンダが新型EV『M-NV』発表、航続480km…広州モーターショー2020

ヴェゼルとほぼ同じボディサイズの電動SUV

デュアルLCDスクリーンを備えた多機能インストルメントパネル

モーターは最大出力163hp

ホンダの新型EV「M-NV」(広州モーターショー2020)
ホンダの新型EV「M-NV」(広州モーターショー2020)全 13 枚

ホンダと東風汽車の中国合弁、東風ホンダは11月20日、中国で開幕した広州モーターショー2020において、新型EVの『M-NV』(Honda M-NV)を初公開した。

ホンダは2019年春、中国で開催された上海モーターショー2019において、中国向けEVコンセプトカーの『X-NVコンセプト』をワールドプレミアした。X-NV コンセプトは、ホンダの現地法人の本田技研科技(中国)有限公司と東風本田汽車有限公司(東風ホンダ)が共同開発し、東風ホンダから中国市場に初めて投入する量産EVを示唆したコンセプトモデルだった。同車の市販モデルが2019年秋、『X-NV』として中国市場で発売された。同車が、東風ホンダ初の市販EVとなった。

ホンダは、2025年までに、中国市場へ20車種以上の電動化モデルを投入するという中期ビジョンを掲げている。ホンダと広州汽車の中国合弁、広汽ホンダからは、中国専用EVの『理念 VE-1』を発売するほか、2020年以降はプラグインハイブリッド車(PHV)の投入を予定している。

ヴェゼルとほぼ同じボディサイズの電動SUV

広州モーターショー2020で発表されたM-NVは、2019年秋に中国で発売されたX-NVに続く東風ホンダの市販EV第2弾だ。M-NVは、「インテリジェント・インテグレーション」を開発コンセプトに掲げる。ホンダの最新の「SPORT EV」技術を搭載したピュアな電動SUVに位置づける。M-NVは高品質な電動SUVであり、都市部に住む顧客に、未来的な運転体験をもたらすことを重視している。

M-NVのエクステリアには、進化したダブルダブウィンググリルを採用した。フロントのカバーを低くし、前面のスピード感を演出する。ヘッドライトには、フルLEDを装備しており、明るく視覚的なインパクトをもたらしている。

M-NVのボディサイズは、全長4324mm、全幅1785mm、全高1637mm、ホイールベース2610mmだ。『ヴェゼル』(全長4330mm、全幅1770mm、全高1605mm、ホイールベース2610mm)とほぼ同じボディサイズとした。

デュアルLCDスクリーンを備えた多機能インストルメントパネル

インテリアは、広々としたスペースと快適なシートを備える。ユーザーに優れた運転体験を提供するインテリアを目指して、高い質感を追求した。

ダッシュボード中央に、デュアルLCDスクリーンを備えた多機能インストルメントパネルを採用する。トリムパネルには、ブルーテックのテクスチャパネルがあしらわれた。ファッション性や未来的な雰囲気を備えた魅力的な空間を狙う。

M-NVでは、ドライバーと乗員に未来の空間を楽しんでもらうことを目指した。ディスプレイナビゲーションには同期機能を採用する。ナビゲーションシステムの表示サイズを切り替えることもできる。

さまざまな実用的なアプリも車載化された。すべてのシステムには、LTEネットワークが標準となる。これにより、ユーザーはより良いオンライン体験が可能になるという。

モーターは最大出力163hp

M-NVのEVパワートレインは、モーターが最大出力163hp、最大トルク28.5kgmを引き出す。動力性能は、0~50km/h加速が4秒、0~100km/h加速が9.3秒だ。東風ホンダによると、試乗すると、その力をはっきりと感じることができるという。

100km走行あたりの電力消費量は13.7kWh。1回の充電での航続は、最大480kmとした。走行モードは、「ノーマルモード」、スポーティ性を重視した「Sモード」、経済的で省エネを重視した「Bモード」が切り替えられる。

M-NVには2グレードがラインナップされ、中国での価格は、14万9800元(約237万円)から15万9800元(約253万円)としている。

《森脇稔》

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