ホンダのペット用品、開発中のソフトケージやエンブレムも…インターペット愛知2020

ホンダドッグブース(インターペット愛知)
ホンダドッグブース(インターペット愛知)全 32 枚

「人とペットのより良いライフスタイル」を提案する展示会として、2011年より東京で始まった「インターペット」。今年は、第1回「インターペット愛知」が11月21・22日にAichi Sky Expo(愛知県常滑市)で開催された。ペットフードやグッズなどのペット関連企業を中心に約90が出展したが、自動車メーカーのホンダも大規模な展示を行った。

ホンダアクセスが展開する「Honda Dog」ブランド

ホンダ車向け純正アクセサリーの企画・製造・販売を行うホンダアクセスは、ペット関連イベントに積極的に参加して愛犬と楽しむカーライフを提案している。「Honda Dog」ブランドで展開する商品には、シートの汚れを防ぐマットや車載用ケージなどの機能的なものから、肉球をあしらったキーケースやシフトノブ、ステッカーなどの楽しいグッズまで幅広く用意されている。会場では、これらの商品を搭載したクルマに自由に乗り込んで、愛犬と一緒に使い心地を確認することができた。

「ペットシートサークル」で車中泊を提案

ブースには1500ccのエンジンを搭載した3列シートのコンパクトミニバン『フリード』と2列シートで荷室を広げた『フリード+』が展示されていた。愛犬との車中泊を想定したフリード+では、大人が寝られる充分なスペースと愛犬の居場所の両方が確保されている。慣れないクルマの中でも愛犬が落ち着いて過ごせるよう、「ペットシートサークル」の利用を提案していた。

このサークルは、防水・防汚性に優れた素材が使われているだけでなく、安全性と快適性にも注意して設計。床には強度の高い芯材を使用し、安定性を確保することで移動中でも愛犬が落ち着いて過ごせるようになっている。また、チャイルドシートの装着に使用するISO-FIX機構を利用することで、飛び出し防止リードを簡単、かつ確実に取り付けることができる。

さらに中から運転席の飼い主が見えるよう、小型犬の目線にメッシュの窓が設けられているのは細かな心遣いを感じさせた。ホンダアクセスによると、「安全性の確保はもちろんですが、どうしたら車内で快適に過ごせるか、できるだけワンちゃんに寄り添って製品を開発することを心がけています」とのことだ。

新しい「ペットシートプラスわん」

もう1台のフリードでは、助手席用のケージ「ペットシートプラスわん」の試作品を見ることができた。現在販売されている商品はチワワやトイプードルなど超小型犬を想定した設計のため、ダックスフントなど胴の長い犬種では頭がつかえてしまうケースもあるようだ。そこで、高さを約5センチ上げた新商品の開発が行われている。

この試作品では、小物入れのポケットを側面から前面に変更して運転席から手が届きやすいようにするなど、細かな改良も合わせて行われている。愛犬家と飼い主が、より一層、安全で快適にドライブを楽しめるような製品開発を行っているところは、自動車メーカー純正品を扱うホンダアクセスらしい姿勢と言える。

自動車メーカー純正品としての安全性と品質へのこだわり

この商品、非常に完成度が高く発売間近な印象を受けたが、商品化については未定で「来年中には出したい」(ホンダアクセス)とのことだ。「ペットシートプラスわん」は助手席に装着してもチャイルドシートとは違いエアバッグをキャンセルする必要のない形状に設計されている。試作品は高さが増しており、それに伴って前面のカーブ形状が従来品と比べると微妙に変わっている。そのため、改めてテストを行い、安全性が確実に確保されない限り発売はしないそうだ。そのための準備と対策に、まだ時間がかかるという。

そのほかの試作品として、肉球をデザインしたエンブレムやステッカー、ホイールのセンターキャップなど楽しいアクセサリーも紹介されたが、こちらも発売のタイミングは未定とのこと。ステッカー1枚でも、耐久性、耐候性、洗車しても剥がれない粘着性、難燃性などのテストを全て行い、品質を検証してからの市場投入になる。

なお、Honda Dogブランドの全製品はナビゲーションやオーディオ、サスペンション部品やエアロパーツなど、ホンダアクセスが取り扱うその他の純正アクセサリーと同様に、最高で3年間または6万キロの製品保証がつくそうだ。

愛犬との快適なカーライフを提案、開発中のソフトケージやエンブレムも参考出品…ホンダ【インターペット愛知】

《石川徹》

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