BMW M2に軽量版「CS」、MotoGP 予選最速のファビオ・クアルタラロ選手が獲得

3.0リットル直6ツインターボは最大出力450hp

軽量なCFRP製ボンネット&ルーフ

アダプティブMサスペンション

2020年のMotoGPで4回ポールを獲得したクアルタラロ選手

BMW M2 CS とMotoGP 予選最速のファビオ・クアルタラロ選手
BMW M2 CS とMotoGP 予選最速のファビオ・クアルタラロ選手全 37 枚

BMWは11月21日、二輪レース世界最高峰の「MotoGP」で、2020年の年間予選最速ライダーとなったファビオ・クアルタラロ選手に、『M2 CS』(BMW M2 CS)を贈呈した、と発表した。

M2 CSは、BMWのコンパクト2ドアクーペの「2シリーズクーペ」の頂点に立つハイパフォーマンスモデル「M2コンペティション」のさらなる高性能バージョンだ。これまで「CS」は、『M3セダン』や『M4クーペ』に用意されたことがあるが、「M2」への設定は、今回が初めて。M2コンペティションをベースに、さらなる軽量化と高出力化を図り、サーキットなどでのパフォーマンスを追求している。

3.0リットル直6ツインターボは最大出力450hp

直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力450hp/6250rpm、最大トルク56.1kgm/2350~5500rpmを獲得する。このスペックは、M2コンペティションの最大出力410hp/5250~7000rpm、最大トルク56.1kgm/2350~5200rpmに対して、40hpの上乗せとなる。

トランスミッションは、6速MTまたは7速Mダブルクラッチを組み合わせる。BMWによると、6速MTの設定はCSモデル初という。M2 CSは0~100km/h加速4.0~4.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、最高速が280km/h(リミッター作動)に到達する。M2コンペティションの0~100km/h加速4.2~4.4秒に対して、0~100km/h加速は0.2秒短縮されている。

軽量なCFRP製ボンネット&ルーフ

内外装は、M流儀のスポーティな演出を施した。ボンネットは、新開発のカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製とし、重量を50%削減する。ボンネット中央にはエアインテークが設けられており、エンジンの冷却性能を引き上げている。

CFRP製のルーフも採用して、軽量化を図った。新デザインのフロントリップスポイラー、ドアミラーカバー、トランクスポイラー、ディフューザーもカーボンファイバー製とした。タイヤは、ミシュランの「パイロットスポーツ・カップ2」だ。Yデザインの19インチアルミホイールはジェットブラック塗装で、オプションでマットゴールド塗装も選択できる。ハイグロスブラック仕上げのダブルバー・キドニーグリルは左右が連結したようなデザインだ。ボディカラーには、専用のミサノブルーメタリックが用意される。

アダプティブMサスペンション

インテリアには、Mレザーステアリングホイールを装備した。オプションで、赤いセンターマーカーが付いたアルカンターラ仕上げが選択できる。Mストライプを備えた一体型ヘッドレスト付き軽量Mコンペティションスポーツシートを採用した。このスポーツシートは、メリノレザーとアルカンターラの組み合わせで、赤いステッチが添えられる。ドアシルプレートは、M2 CSのロゴ入りだ。

アダプティブMサスペンションは、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」の3種類のモードが切り替えられる。Mスポーツブレーキは、レッド塗装のキャリパーが特長だ。MカーボンセラミックブレーキやアクティブMディファレンシャル、Mダイナミックモードも選択できる。デュアルエキゾーストシステムには、2つの電動フラップと、Mロゴ付きの4本のステンレス製テールパイプを備えている。

2020年のMotoGPで4回ポールを獲得したクアルタラロ選手

BMWはこのM2 CSを、MotoGPで2020年の年間予選最速ライダーとなったファビオ・クアルタラロ選手に贈呈した。BMWは2003年から「BMW Mアワード」として、MotoGPの年間予選最速者を表彰してきた。

ファビオ・クアルタラロ選手は、2020年のMotoGPにおいて、4回ポールポジションを獲得した。これは、ライバルの誰よりも多い回数。彼は、BMW Mアワードで合計225ポイントを獲得し、ライバル選手を13ポイント引き離した。同選手のBMW Mアワード受賞は、今回が初めて。これにより、クアルタラロ選手は2013~2019年、7年連続でBMW Mアワードを受賞したマルク・マルケス選手の連勝記録を終わらせている。

《森脇稔》

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