【光岡 バディ】レトロなアメリカンSUV登場…日本車のサイズ感や上品さをデザインに落とし込む

光岡自動車 バディ 発表会
光岡自動車 バディ 発表会全 6 枚

光岡自動車は初のSUVモデル『バディ』の先行予約を11月26日から開始すると発表した。1980年代頃のアメリカンSUVを彷彿とさせるデザインが特徴で、価格は469万7000円から。2021年6月から生産を開始し、21年は50台、22年以降は年間150台の生産、出荷を計画している。

開発責任者を務める青木孝憲開発課課長はバディの外観デザインについて「初めのうちは、もっと豪快でかなりやんちゃなアメ車像というのが浮かんでいたが、ディスカッションを重ねる中で、これは『ロックスター』の時に感じたことだが、やはり日本車の持つ良さ、サイズ感だったり機能性だったり、上品さといったものを取り入れた方が良いだろうという方向になった」と明かす。

さらに「そこへアメリカンビンテージという明確なコンセプトがあったので、日本車の良さ、サイズ感や機能性、上品さをしっかり取り入れて今回のバディのデザインに落とし込んだ」と話す。

具体的なデザインへの落とし込みに関して青木氏は「例えばフロントグリルひとつとっても単調にならないように、かなり細かなラウンドを重ねて、このサイズ感に合うように収めている」と解説。

というのも「アメリカンビンテージというと豪快さばかりが目立ってしまって、行き所の無い線とか面がどーんと豪快になりがちだが、それはやはりアメリカの大地で見るから似合う造形」だからだ。そこで「アメリカンビンテージの香りは残しながら、今の令和の新しい時代感も取り入れて、全体のシェイプを整えた」というわけだ。

また青木氏によると光岡では初のSUVバディの商品化にあたり、これまでとは異なる製造手法も取り入れているという。

「私たちは少量生産に対応するためにFRPを多く使ってきたが、このバディからはABSやPPといった一般的な自動車の外装で使われる素材を採用している。バディの四角い造形を表現するにあたって、どうしても細かく角張っている部分の表現が苦手なFRPから、ABSやPPを金型を使ったインジェクション成型することでバディのデザインを実現している」と青木氏は説明。

加えて「それから何よりもバディは、より多くのお客様にお届けしたいという思いから品質向上と生産効率を上げる必要もあり、今回この手法をとった」とも付け加えた。

光岡初のSUVバディは最大で年間150台と限りはあるものの、カタログモデルとしてラインアップされる。青木氏は「バディはこれまで光岡をご存じなかった方も十分お楽しみ頂けるクルマだと思っている。明るくてさわやかでストーレートに心に刺さる、新しい光岡像を象徴したバディをお楽しみ頂ければうれしく思う」と話していた。

《小松哲也》

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