除雪車オペレーターを育成するシミュレーターを開発

シミュレーターの様子
シミュレーターの様子全 5 枚
NEXCO中日本は11月25日、高速道路上の除雪車両のオペレーターの育成を目的とした「車両操作シミュレーター」を開発したと発表した。

グループ会社の中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋、フォーラムエイトと、「雪氷作業の機械化による省力化」につながる技術として共同開発した。

NEXCO中日本グループでは、高速道路の雪氷作業に不可欠な除雪車両オペレーターの高齢化や労働人口の減少に伴う担い手不足などに備え、新規オペレーターの育成が急務となっている。高速道路の除雪では、車道全体を1回で除雪するため、複数の除雪車両による「梯団除雪」を基本としている。除雪車両のオペレーターは、車両を運転しながら除雪車両の前面に装備しているスノープラウを同時に操作して車道に雪を残さない高度な運転技能が求められてる。

ただ、実車両による技能習得機会が少ないことが課題だった。今回、実車両に近い状態で除雪車両のオペレーションを訓練できる除雪車両のコックピットを再現した「車両操作シミュレーター」を開発した。

シミュレーターは除雪時の振動を運転席で体感できる機能や、操作情報、走行情報などを保存して訓練後に車両走行や除雪状況を再生するリプレイ機能、3台までのシミュレーターによる梯団除雪を想定した連携訓練が可能。除雪車両のオペレーションの訓練を実車両に近い感覚で、冬期以外の期間でも習得できる。

今冬期からメンテ名古屋の彦根基地に製品を導入し、オペレーター未経験者や経験年数が浅い人を中心に訓練を開始する予定。今後、シミュレーターの実用性などを検証し、他の雪氷基地への導入を検討する。車両操作シミュレーター

《レスポンス編集部》

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