日産 リーフ に2020年型、コネクトや安全性が向上…欧州発表

車載Wi-Fiホットスポットサービスが利用可能に

インテリジェントな安全装備を追加

スマホアプリで複数の機能を遠隔操作

高性能バージョンの「リーフe+」

日産 リーフ(欧州仕様)
日産 リーフ(欧州仕様)全 9 枚

日産自動車の欧州部門は11月25日、EVの『リーフ』(Nissan LEAF)の2020年モデルを発表した。

2020年モデルのリーフでは、新たに車載Wi-Fiなど、多くの新機能と技術的なアップグレードが施されている。「ProPILOT」や「e-ペダル」テクノロジーを強化する日産インテリジェントモビリティや安全性の向上により、さらにスマートなEVを目指している。

車載Wi-Fiホットスポットサービスが利用可能に

2020年モデルのリーフでは、オプションでオレンジ社が提供する新しい車載Wi-Fiホットスポットサービスが利用できる。車載Wi-Fiホットスポットサービスは、日産のEVとしては、リーフが初になるという。車内でデータを大量にやり取りする乗員に向けて、4つのオプションプランを用意している。

高速ナビゲーションとダウンロードにより、ビジネス会議の場所に関係なく、重要なファイルにいつでもアクセスできる。週末には、車内でスピーディなビデオストリーミングを可能にしている。

インテリジェントな安全装備を追加

2020年モデルでは、「インテリジェントBSI(ブラインド・スポット・インターベンション)」がすべてのグレードに標準装備された。インテリジェントBSIは、車線変更時に、斜め後方の車両との接触回避をアシストする。これにより、ドライバーは全方位で気づきにくい危険を察知することが可能になった。また、衝突が回避できないと判断した場合、自動的にブレーキをかけて車線を維持する。衝突を回避するように支援することで、ドライバーはより安心してドライブができるという。

上位モデルには、「インテリジェントバックミラー(IRVM)」が追加された。これにより、車載LCDモニターディスプレイを介して、ドライバーにデジタルビューを提供する。映像は、車両の後部に取り付けられた高解像度カメラから送信され、クリアな後方ビューを実現する。

また、自動調光システムのおかげで、気象条件に関係なく、明るい夏の太陽や雨の冬の夜でも、明確な視界を確保した。ドライバーが後席の子どもやペットを確認したい時は、簡単な操作で標準のバックミラーモードに戻すことができる。

スマホアプリで複数の機能を遠隔操作

2020年モデルでは、すべてのグレードにテレスコピックステアリングを設定した。ドライバーの体格に合わせて完全に調整できるため、ドライバーは最適な運転ポジションを取ることができる。

「NissanConnect」には新たなサービスとして、スマートフォンアプリによる機能の遠隔監視と遠隔コントロールが導入された。バッテリーの充電状態や目的地の気候の確認などの機能に加えて、スマートフォンによる操作でドアをロックしたり、解除したりできる。高齢ドライバーや免許を取りたての家族の運転状況(速度・時間・エリア)を、スマホアプリで確認できるドライブ制限アラートも採用されている。

2020年モデルには、スタイリッシュなセラミックグレーのボディカラーを用意した。セラミックグレーは、パールブラックメタリックとのツートンカラーとしても、利用できる。

高性能バージョンの「リーフe+」

欧州向けの2020年モデルには、『リーフe+』を設定する。高性能なEVパワートレインを採用し、パフォーマンスと航続を向上させているのが特長だ。「e+」の名称は、エネルギー密度が増したバッテリーと、よりパワフルなパワートレインに由来する。日産によると、欧州仕様車の航続は、最大385km(WLTP計測)を実現しているという。

リーフe+は、最大出力217ps、最大トルク34.7kgmを発生するモーターを搭載する。これにより、高速走行時の加速性能を大きく向上させた。例えば、80km/hから100km/hへの加速時間はおよそ15%短縮し、高速道路の合流や追い越しシーンにおいて、よりスムーズなドライビングを可能にした。最高速もおよそ10%引き上げている。また、リーフe+のバッテリーは、エネルギー密度を約25%向上させている。

リーフの2020年モデルは、2018年に発表された第2世代リーフの最新バージョンだ。現在、ヨーロッパで最も売れているEVのひとつになる。日産は、2020年モデルのリーフによって、最も売れているEVをアップデートし、ゼロエミッションモビリティの基準を再設定する、としている。

《森脇稔》

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