【F1】王者ルイス・ハミルトンがコロナ陽性に…12月6日の次戦は欠場

2020年F1王者ルイス・ハミルトン(第15戦バーレーンGP決勝)
2020年F1王者ルイス・ハミルトン(第15戦バーレーンGP決勝)全 4 枚

12月1日、2020年F1世界チャンピオンのルイス・ハミルトンが「コロナ陽性」の判定を受け、今週末の6日に決勝が実施される次戦サクヒールGPを欠場することが所属チームのメルセデスから発表された。

現在、F1は2020年シーズン最終の3連戦(第15~17戦)を中東で戦っており、第15戦と第16戦はバーレーン国際サーキットでの連戦日程、前の週末(11月27~29日)には第15戦バーレーンGPが開催された。チームによると、その週における3回の検査ではハミルトンはいずれも陰性だったとのこと(F1は新型コロナウイルス感染拡大に対し、厳格な対応策を敷いている)。

ところがバーレーンGPで今季11勝目を飾った翌日である今週月曜(11月30日)の朝、ハミルトンは軽い症状を感じたという。同時に、彼がバーレーン入りする前に接点をもった人物がコロナ陽性になったとの報告があり、ハミルトンが検査を受けたところ陽性判定が出た、という経緯だ。

メルセデス(Mercedes-AMG Petronas F1 Team)は12月4~6日に開催される第16戦サクヒールGPをハミルトンが欠場すると発表。代役等は追って明らかにするとしている。

今季のF1ではレーシングポイントF1チームのセルジオ・ペレスがコロナ陽性により第4~5戦を欠場(第6戦で復帰)。また、第11戦では同じくレーシングポイントのランス・ストロールがレースウイーク途中で体調を崩し戦線離脱、その後の検査でコロナ陽性となっている(第12戦で復帰)。

ハミルトンは既に4年連続7回目のドライバーズチャンピオン獲得を決めており、メルセデスの7年連続コンストラクターズチャンピオンも既決。その意味では消化試合に入っている状態ながら、残り2戦で大きな出来事が生じたといえよう。

ハミルトンは現在、自己最高タイの5連勝中。連勝に関しては出走機会で考えるかどうか等の観点があるので、復帰即優勝の場合に議論を呼ぶことになるのかもしれないが、年間最多勝の歴代最高記録13勝に今季並ぶことは不可能になった(記録保持者はM.シューマッハとS.ベッテル。ハミルトンは11勝が過去最高で今季も現在11勝)。また、現在98回で歴代最多記録を更新中の通算ポールポジション獲得回数を今季中に100の大台に乗せることもできなくなった(ちなみに通算優勝回数も歴代最多記録更新中で現在95勝)。

なお、バーレーンGPでマシンが大破炎上するクラッシュがあったロマン・グロージャンもサクヒールGP欠場が決まっている。ハースF1チームはグロージャンの代役にF1実戦デビューとなるピエトロ・フィッティパルディの起用を発表済み。ピエトロは祖父が1972&74年F1王者エマーソン・フィッティパルディという家系の出身だ。

[追記] 12月2日、メルセデスはサクヒールGPにおけるハミルトンの代役に、ウイリアムズで今季を戦っているジョージ・ラッセルを起用すると発表した。また、ウイリアムズにおけるラッセルの代役はジャック・エイトケンが務めることも同日に発表されている。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  4. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  5. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る