ボルボカーズ、セーフティセンターが設立20周年…EVの衝突テストも準備

ボルボカーズのセーフティセンターの衝突実験施設
ボルボカーズのセーフティセンターの衝突実験施設全 3 枚

ボルボカーズ(Volvo Cars)は12月3日、同社のセーフティセンターの衝突実験施設が、設立20周年を迎えた、と発表した。

写真:ボルボカーズのセーフティセンターの衝突実験施設

ボルボカーズのセーフティセンターでは、平均して少なくとも1日に1台の新車を衝突させている。このことが今日に至るまで、自動車分野における安全のリーダーとしてのボルボカーズの立場を維持する上で、重要な役割を果たしているという。

ボルボカーズのセーフティセンターの衝突実験施設は2000年、スウェーデン国王によって設立された。当時は、世界で最も先進的な施設の1つであり、多くの点で現在においてもその地位を保っている。

ボルボカーズのセーフティセンターの衝突実験施設は、同社の安全エンジニアが多くの交通状況や事故を再現し、規制要件を超えたテストを行うことができる多機能施設だ。施設には、長さ108mと154mの2つのテストコースがある。2つのうち、長さ108mのテストコースは可動式で、0度から90度の間で角度をつけて配置することができ、異なる角度や速度での衝突テストや、動いている2台の車両の衝突をシミュレートすることが可能。車両は120km/hまでの速度で衝突させることができる。

屋外には、車両の横転テストや、高速で溝に突入させて車線逸脱テストを行うためのスペースもある。メインホールの内部では、巨大な衝突障壁が使用され、前方、後方、側面からのさまざまな衝撃テストを行っている。この衝突障壁は850トンという重さを持ち、必要に応じてエアクッションを使って移動させることができる。そのほかにも、動物の衝突をシミュレートするために、ヘラジカのような構造を含む、約2ダースの固定式および可動式の障壁が、衝突試験に使用されている。

衝突時には、車両、衝突試験用ダミー、障壁にそれぞれセンサーが取り付けられており、何十台もの超高精細カメラが、あらゆる角度から衝突テストを撮影する。これにより、ボルボカーズのエンジニアが、一連の事象全体を詳細に記録することができる。

物理的な衝突テストを行う前に、対象の車種はすでに何千回もの衝突テストをコンピューターでシミュレートされており、これらのテストで得られたデータはすべて、ボルボのエンジニアがより安全な車を開発するために使用される。

なお、ボルボカーズは、全車電動化の未来に向けて動き出す中、セーフティセンターが近年、EVの衝突テストを安全に実施するための設備を整え、準備を進めている、としている。

《森脇稔》

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