【三菱 エクリプスクロス 改良新型】PHEVを極める同時にアライアンスを活用してEV化を推進

新型エクリプスクロスと加藤隆雄CEO
新型エクリプスクロスと加藤隆雄CEO全 6 枚

三菱自動車は12月4日、クロスオーバーSUVの新型『エクリプスクロス』の発表会と報道陣とのラウンドテーブルをオンラインで行った。その中で加藤隆雄CEOが強調したのは、三菱自動車らしいPHEVを投入し、PHEVを極めて電動化戦略を推進していくということだ。

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「7月に発表した中期経営計画では、得意とする環境技術をさらに強化し、4WD技術を一層磨き上げることで、安心感のある魅力的な商品をお客さまに提供していく方針を打ち出した。その第1弾がこの新型エクリプスクロスだ。デザインなどの一新などによりSUVとしての魅力を高めたうえで、新たにPHEVモデルを設定した」と加藤CEOは発表会の挨拶の中で述べた。

新型エクリプスクロスは長年ラリーで培ってきた技術を活用し、走りに磨きをかけたそうだ。ランサーエボリューションに搭載されたS-AWCを搭載し、走りのチューニングを変えた。その結果、加速や旋回力、制御力などが大きく向上したという。その自信の表れなのか、発表会では山道を優雅に走る映像が流された。

駆動用バッテリーは13.8kWhの容量を持ち、EV航続距離は57.3kmとなり、日常生活の大半においてEV走行が可能とのことだ。走行モードでは、駆動用バッテリの電力でモーターを駆動する「EV走行モード」、エンジンで発電した電力でモーターを駆動する「シリーズ走行モード」、エンジンで発生した動力で走行し、モーターがアシストする「パラレル走行モード」の3つがあり、走行状況に応じて自由に切り替えができる。

また、車内に設置した100VのAC電源(最大1500W)により電化製品に電力供給が可能で、アウトドアレジャーや非常時の動力源になる。さらに、急速充電口を使いV2H(Vehicle to Home)機器に接続すると、クルマに備えた電力を家で使うことができる家庭用の蓄電池にもなる。自ら発電することができるため、満タン・満充電の状態からでは、一般家庭の最大約10日分に相当する電力を供給することができるという。

ただ、PHEVが非常用電源となることを知らないお客も少なくなく、加藤CEOは「われわれのアピール力が足りずに、PHEVの魅力を伝えられていなかった」を反省し、今後はそのあたりのことも含めてPHEVの良さをしっかりとアピールしていく方針だ。

「PHEVには電動車の構成要素がすべて詰まっており、EVとハイブリッドどちらにも応用することができる。製造から使用、廃棄、再利用までの環境影響評価の面からも、現在の環境問題における最適解であると考えている」と加藤CEOは強調する。

またEVについては、利益が出ているメーカーがほとんどないという状況のため、三菱自動車単独でEVを手がけるということはないそうだ。同社は2009年に世界初の量産電気自動車として『i-MiEV(アイミーブ)』を発売したが、話題の割には売れなかった。今後、軽自動車のEVを出す予定だが、「日産自動車と一緒だからできるというのが正直なところ」と加藤CEO。三菱自動車はPHEV、日産はEVと、世の中の電動化の流れに合わせてアライアンスの中で棲み分けが一気に加速して行きそうだ。

《山田清志》

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