出土した鉄道遺構「高輪築堤」の見学会…YouTubeで映像も公開 2021年1月10-12日

建設当時の「高輪築堤」。築堤の幅は平均6.4m。東京の城南地区にある「城南五山」と呼ばれる高台のうち、八ツ山や御殿山から搬出した土砂を、牛馬やトロッコを使って運び、埋立てに利用したという。
建設当時の「高輪築堤」。築堤の幅は平均6.4m。東京の城南地区にある「城南五山」と呼ばれる高台のうち、八ツ山や御殿山から搬出した土砂を、牛馬やトロッコを使って運び、埋立てに利用したという。全 6 枚

JR東日本は12月10日、「高輪築堤」の現地見学会を2021年1月10~12日に開催すると発表した。

「高輪築堤」は1872年10月に開業した新橋(後の汐留)~横浜(現・桜木町)間の鉄道建設時に海上に構築されたもので、当時「芝金杉」と呼ばれた現在の東京都港区芝1・2丁目付近から品川駅(東京都港区)付近まで約2.7kmの海上を埋め立てて建設。開業目前の1872年9月に完成した。

この築堤は完成から150年近くを経た2019年4月、品川駅の改良工事において石積みの一部が発見された。

さらに同年11月に実施された品川駅付近の山手線・京浜東北線線路切換工事後に行なわれたレール撤去に伴ない、2020年7月には築堤の一部と見られる構造物も発見されたことから、JR東日本と東京都港区教育委員会などが協議・調査を行ない、JR東日本は築堤の一部保存や移築保存、見学会の開催を検討するとしていた。

今回の見学会は、高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)の田町方に隣接する品川開発プロジェクト計画エリアで行なわれ、各日10~11時、11時15分~12時15分、12時30分~13時30分、13時45分~14時45分、15~16時の5回に分けて実施。各回20人程度を募集する。

申込みは「『高輪築堤』現地見学会事務局」までハガキで受け付けている。締切は12月23日(消印有効)。応募は1人1枚までで、応募者のほか1人までの同伴が可能。

なお、現地見学会と並行して、動画共有サイトYouTubeの「JR東日本公式チャンネル」で、1月10日10時から1月12日18時まで「高輪築堤」の映像が公開される予定。19880年ごろに描かれた絵1880年ごろに描かれた絵

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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