小田急ロマンスカーSEの部品が椅子に、腕時計に変身…限定販売

小田急・特急ロマンスカーSE(3000形)
小田急・特急ロマンスカーSE(3000形)全 4 枚
小田急エージェンシーでは、引退した小田急の特急ロマンスカー車両「SE」(3000形)の装備品を流用して椅子などに製品化し、思い出を共有するプロジェクト「Romancecar Memorial Parts Project vol.3」のアイテムシリーズ第1弾を、12月11日に発売する。

SEは1957年に就役。軽量、低重心、流線形の車体を持ち、新幹線車両にも影響を与えた。カラーリングは小田急特急のイメージを確立した。1992年に引退、一部の車両は2021年4月に開業予定の『ロマンスカーミュージアム』で展示される。

そのSEで実際に使用されていた座席シートなどの車内装備品を素材として用い、小田急エージェンシーが企画・監修し、天童木工などとコラボして開発した4種類8アイテムの製品を数量限定で販売する。使用された部品を転用しているため、製品に傷や汚れがついている可能性もある。

販売は12月11日10時00分から2021年2月28日23時59分まで、小田急公式サイト内の特設ページで行なう。販売収益の一部は、引退したロマンスカー車両の保存管理費用として活用されるという。

商品ラインナップは以下の通り。

SE・ウッド・ダイニングチェア……天童木工の定番チェアとSEとのコラボ。ナラ木目がの背板や座面形状は、水之江忠臣氏がデザインしたグッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞商品と共通で、座面にSEのシートを採用した。販売数:20脚、価格:6万円(税込)

●Super Expressキッズチェア(大)……天童木工が持つ木材の成形合板技術とSEの座席生地がひとつになった。対象年齢:9~12歳程度、販売数:20脚、価格:6万円(税込)

Super Expressキッズチェア(小)……座クッションにSEの座席生地を使用。対象年齢:3~8歳程度、販売数:20脚、価格:5万5000円(税込)

●SE・ウッドハンガー……天童木工の得意技術である銘木の成形合板。内側にはSEの席番プレートがネジ留めされている。販売数:30個、価格:4万円(税込)

SE・ロマンスウォッチ1~4……SE車内に設置されていたカーテンを文字盤として活用した。ガラス面に車名ロゴをあしらったデザインと、SEのイラストも入ったデザインの2種類を用意。バンドはロマンスカーの象徴であるバーミリオンオレンジと車体色グレーから選べる。機構部はシチズン時計マニュファクチャリング社製のクォーツだ。販売数:各100本、価格:2万円(税込)

「Romancecar Memorial Parts Project」は2018年10月より開始したもので、vol.1~2では、特急ロマンスカー「LSE」(7000形)の部品から8種類の製品を企画・販売した。今回に続くvol.3の第2弾では、小田急エージェンシーと天童木工に加え、ロマンスカーGSEなどのデザインを手がけた岡部憲明アーキテクチャーネットワークとの3社コラボを予定している。

《高木啓》

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