ボルグワーナーのEV航続拡大テクノロジー、イノベーションアワード受賞 欧州自動車部品工業会

ボルグワーナーのEVの航続拡大を可能にする新世代「SiCインバーター」と同社の開発エンジニア
ボルグワーナーのEVの航続拡大を可能にする新世代「SiCインバーター」と同社の開発エンジニア全 1 枚

ボルグワーナー(BorgWarner)は12月9日、EVの航続拡大を可能にする新世代の「SiCインバーター」が、欧州自動車部品工業会(CLEPA)から、「2020 CLEPAイノベーションアワード」の「環境賞」を受賞した、と発表した。

欧州自動車部品工業会は、1959年に設立された。ブリュッセルを拠点とし、欧州の自動車サプライヤーの3000社が参加している。2020 CLEPAイノベーションアワードは、モビリティをよりスマートに、より安全に、より持続可能なものにすることに貢献するソリューションを、市場や社会にもたらした企業を表彰する。

この2020 CLEPAイノベーションアワードの環境賞を、ボルグワーナーの新世代のSiCインバーターが受賞した。SiCインバーターは、EVの航続拡大を可能にするテクノロジーだ。ボルグワーナーのSiCインバーターには、特許取得済みの炭化ケイ素パワースイッチ「Viper」が採用されている。

EVに不可欠なインバーターは、バッテリーパックの直流(DC)を交流(AC)に変換して、モーターに電力を供給する。各インバーター内には、モーターへの電力の流れを管理する6つの半導体スイッチで構成される電源モジュールがある。

Viperを使うと、6つのスイッチのサイズが小型化され、熱を吸収し分散する2つの小さなヒートシンクの間に配置できる。この両面冷却構造により、よりコンパクトな設計が可能になり、新世代のSiCインバーターは現行よりも40%軽量化され、30%小型化できるという。ボルグワーナーは、新しい炭化ケイ素電源スイッチは、800Vシステムと組み合わせて、効率を高め、高い出力を可能にする、としている。

《森脇稔》

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