トヨタ スープラ がオープンカーに!「スポーツトップ」完成…4代目「A80型」に敬意

過去のスープラに用意されていた「エアロトップ」の再来

ルーフの切断作業は難航

リアは4代目スープラ風デザインに

トヨタ GR スープラ・スポーツトップ
トヨタ GR スープラ・スポーツトップ全 24 枚

トヨタ自動車の米国部門は12月21日、製作を進めてきたワンオフモデル、『GRスープラ・スポーツトップ』(Toyota GR Supra Sport Top)が完成した、と発表した。

写真:トヨタ GR スープラ・スポーツトップ

過去のスープラに用意されていた「エアロトップ」の再来

トヨタ GR スープラ・スポーツトップトヨタ GR スープラ・スポーツトップ
GRスープラ・スポーツトップは、『GRスープラ』をベースに、脱着式の「スポーツルーフ」を備えたオープンモデルになる。このスポーツルーフは、3代目(日本では初代)スープラ(A70型)、4代目(日本では2代目)スープラ(A80型)に用意されていた「エアロトップ」のように、ルーフの頭上部分だけを取り外すことができ、オープン走行が楽しめる仕様となる。

GRスープラ・スポーツトップは、トヨタが2019年のSEMAショーで初公開した『GRスープラ・ヘリテージエディション』に続いて、現在でも人気の高い4代目スープラ(A80型)に敬意を表すのが狙い。また、1990年代にトヨタが用意していたエアロトップへのオマージュとしての意味も込めているという。

2019年のSEMAショーでデビューしたGRスープラ・ヘリテージエディションに対する多くの反響に触発され、トヨタはGRスープラの次なるカスタマイズプロジェクトに着手した。過去のリムーバブルトップのスープラへのオマージュとの方向性が決まり、開発チームはGRスープラの構造の重要な部分、ルーフを取り除くという前例のないカスタマイズに取り組んだ。

ルーフの切断作業は難航

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エンジニアは、車両のフレームの大部分を補強することにより、構造的な剛性を確保した。取り外し可能なルーフは、トランクに収納できる。「Tトップ」車とは異なり、中央にセンターバーはなく、頭上の開放感を追求している。切断後も残されたキャビン後方のルーフは、ブラックピアノ仕上げとした。

テキサス州フォートワースのペイントショップ、「KC」のKCマチュー代表が、ルーフのカット作業を主導した。エアソーによる作業は、当初難航し、30分でおよそ25mmを切断することしかできなかった。そこで、別の切削工具を試したところ、最終的にルーフを切断できたという。

ルーフのデザインは、ミシガン州アナーバーのトヨタモーターノースアメリカのリサーチ&デベロップメントが手がけた。3Dプリントで製作された2枚の複合パネルが特長だ。ルーフパネルはGRスープラのボディラインに合わせてデザインされ、フロントガラスヘッダーとアウタールーフボディ構造は、ベース車両のものを使用した。

ボディの構造的な完全性を維持するために、ルーフ外側のボディ構造を補強し、エンジンベイからキャビンの後ろまでの下側に補強を加えた。

リアは4代目スープラ風デザインに

トヨタ GR スープラ・スポーツトップトヨタ GR スープラ・スポーツトップ
ヘリテージエディションのカスタムアップグレードをモチーフに、リアディフューザーをカスタムメイドし、アンダーボディの空気の流れを効率的にすることに取り組んだ。エグゾーストシステムも新設計され、リアフェイシアの中央にデュアルパイプを備えたカスタムエグゾーストを開発。

4代目スープラの特長だったリアバスケットハンドルウィングも、デッキリッドに組み込まれ、ラウンドしたテールライトも、4代目スープラ風デザインとした。KCのペイントショップが最終的な仕上げを行い、純正カラーと一致するように混合されたBASFの塗料が重ね塗りされている。

開発責任者のマーティ・シュヴェルター氏は、「これは簡単な作業ではなかった。ルーフを切断するという車両の構造の重要な部分を取り除くことに、充分に配慮した。作業は、当初考えていたよりもはるかに複雑。ルーフの切断は非常に困難で、GRスープラの剛性を維持するために入念な作業が必要だった」と振り返る。

なお、トヨタ自動車の米国部門は今回、GRスープラ・スポーツトップの製作過程を紹介した最新映像、「The Final Look of GR Supra Sport Top: Episode 3」を、公式サイトを通じて公開している。

歴代トヨタ・スープラの北米仕様歴代トヨタ・スープラの北米仕様

《森脇稔》

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